AppleがGoogleVoiceの認証拒否についてFCCに虚偽報告?
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

これまではGoogleVoiceのAppStore認証拒否を行ったのはAppleではなく、AT&Tではないかと見られていましたが、AT&Tの回答の内容はGoogleVoiceの認証拒否には一切関与していないというものでした。
FCCが2社に寄せた質問状の内容はGoogleVoiceを排除したのはどちらの会社なのかというものではなく、GoogleVoiceを認証しなかった理由でした。
FCCがAppleに送った書簡には次のような具体的な質問がある。「AppleがiPhone向けのGoogle Voiceアプリケーションを排除し,関連するサードパーティ製アプリケーションをApp Storeから削除した理由は何か?」。情報元:Apple,FCCに対し虚偽説明か – Windowsコラム:ITpro
しかし、質問状に対するAppleの回答はGoogleVoiceを排除した事実は無いというもののみ。
排除した理由はないと回答したにも関わらずAppleの回答にはGoogleVoiceがiPhoneに及ぼす悪影響も記載されています。
例えば、GoogleVoiceはiPhoneの中核機能を置き換え、iPhoneの使い勝手や機能を様変わりさせてしまうというもの。しかし、GoogleVoiceで使えるSMSやボイスメールなどはiPhoneでプリセットされているアプリケーションと共存することができ、中核機能を置き換えるものではありません。
さらにFCCが関心を寄せているのはGoogleVoiceの承認拒否にあたってAppleとAT&Tの間に共謀があったかどうか。
これに関してはAppleはGoogleVoiceの承認問題にAT&Tは一切関与しておらず、AT&TもAppStoreとは無関係としています。
つまり、AppStoreで配布するアプリの承認権はAT&Tには一切存在せず、GoogleVoiceを拒否した事実があるとするならばAppleがGoogleVoiceの承認を拒否したという事になります。
GoogleVoiceについてまだ調査中とし、AppStoreに認証する可能性はあると言っているにも関わらず、認証しなかった理由の様なものを記載するなどAppleの回答内容には矛盾が存在します。
さらに、GoogleがGoogleVoiceのAppStoreへの認証を拒否されたと事実があったと発表し、AT&TがAppStoreの承認権を一切持っていないのであれば確実にAppleが認証を拒否しているはずなのに調査中というのはおかしい・・・。
今後GoogleVoiceがAppStoreに登場するかは微妙な所ですね。
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