6月からスタートするApple Musicのロスレスオーディオ。 追加料金なしで高音質な音楽が楽しめる。
残念ながらAppleが発売するAirPodsとHomePodシリーズはロスレスオーディオに対応しないと案内されているが、AppleはAirPodsシリーズでもロスレスオーディオが楽しめるように新しいフォーマットを開発しているという。
AppleがLDACのような独自のコーデックを開発か
AirPodsシリーズがロスレスオーディオに対応できない理由はBluetoothとAACを使用していることにある。
AirPodsなどのワイヤレスイヤホンで音楽を楽しむ場合、Bluetoothの帯域幅(通信可能なデータ量)に合わせて音楽データをAACにて圧縮して伝送するが、AACは一度圧縮すると音楽データを完全な形で元に戻せない非可逆圧縮方式のためロスレスオーディオとはならない。
そこでAppleはAirPodsシリーズでもロスレスオーディオが視聴できるよう高い帯域幅をサポートする新しいコーデックやファームウェアのアップデートを行う可能性があるという。的中率77%を誇るリーカーJon Prosserが報じた。
将来的なサポートを計画しているのであれば、Apple Musicのロスレスオーディオ対応と同時に発表することでAppleに対する不満の声を防げたはずだが、Jon Prosserは独占禁止法を考慮したのではないかと推測している。Appleは独占禁止法を考慮して紛失防止タグ「AirTag」を発表する前に、競合であるサードパーティ向けに「探すネットワーク」の開放を発表したと報じられている。
今回のロスレスオーディオでも同じことが起きていて数週間後にAppleが開発したロスレスオーディオ用の新しいフォーマットが発表されるかもしれないとのこと。時期として現地時間6月7日開催のWWDC2021になるのではないだろうか。
ロスレスオーディオの対応はWi-Fiを使ったAirPlayになるとも話されているが、残念ながらAirPodsシリーズはWi-Fiに対応していない。
Apple Insiderはプロトコルが変更されない限り、AirPodsでAirPlayを使うことはできず、ファームウェアアップデートによる追加もできないことから新しいフォーマットはBluetoothで構築する必要があると指摘している。つまり、ソニーのLDACのように非可逆圧縮でありながらハイレゾ相当の音質が楽しめるBluetooth用の高音質コーデックをAppleが開発するしかないようだ。
とりあえずApple Musicのロスレスオーディオのために新しいイヤホンやヘッドフォンを購入するのは少し待った方が良いかもしれない。
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