Googleが開発中とされる次期「Android 10」に搭載されるであろう新機能が連日報じられている。
ダークモード、3D顔認証、画面録画(スクリーンレコード)など数々の魅力的な機能が提供される可能性がある。その魅力的な機能のなかにはアプリのロールバックも含まれるかもしれない。
アップデートのバグをロールバック機能で解消可能に?
XDA Developersは、リバースエンジニアリングツール「JEB Decompiler」を使用してAndroid Qのソースコードを抽出し、将来的に提供されるであろう新機能の数々を明らかにしてきた。
今回もデコンパイルされたソースコードからアプリのバージョンをアップデート前に戻すことができるロールバック機能を示唆するいくつかの権限とコマンドを発見したと報告している。
発見されたのはPlayストアなど限られたアプリが他のアプリのロールバックを許可してバージョンをダウングレードできる2つの新しい権限(”PACKAGE_ROLLBACK_AGENT”、”MANAGE_ROLLBACKS,”)と、アプリのバージョンが戻されたことを判断できる2つの新しいブロードキャストイベント(”PACKAGE_ENABLE_ROLLBACK”と”PACKAGE_ROLLBACK EXECUTED,”)。
さらに、ADBのpm installコマンドにおいてロールバックを許可する”–enable-rollback”フラグも追加されているとのこと。
知ってのとおり現在のAndroidでは特定のアプリを除いてアプリのバージョンを元に戻す(アップデートのアンイストール)ことはできない。前のバージョンに戻すにはTitanium Backupなどroot化が必要なサードパーティのバックアップ/リストアツールを利用するか、ネットに転がっている野良アプリをインストールする必要がある。いずれも危険性のある方法だ。
開発者が誤って不完全なアプリをストアに公開してアプリが利用できなくなることは稀にだが存在する。そんな時はロールバック機能が役に立つはずだ。「アップデートでアプリの使い勝手が変わったから旧バージョンを使い続けよう」といったこともできなくはないだろうが、バージョンチェックによって起動できなくなる可能性が高い。
目に対する刺激を軽減し、省電力性も優れるダークモードやiPhone XSのような3D顔認証、画面録画への対応が噂される「Android 10」は現地時間5月7日に開幕する開発者向けのイベントGoogle I/O 2019でお披露目される可能性が高い。また、近年の傾向から3月には開発者向けにデベロッパープレビューが提供されるはずだ。
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