今月または来月に正式配信が予想されている「Android 12」では、バッテリーの劣化を防ぐ機能が強化・改善されるかもしれない。
redditに投稿された複数のレポートによれば、就寝中におけるフル充電の時間を短くすることで、バッテリーの保存劣化を避けるように改善されているという。
低速充電に加えて保存劣化を防ぐ「アダプティブ充電」
Googleが昨年末に配信したアップデートによって、Pixelスマートフォンを21時以降に充電すると、アラームが午前5〜10時の間に設定されている場合に限り、充電速度を落としてバッテリーの負荷を軽減する「アダプティブ充電」が追加された。
今回のレポートはそのアダプティブ充電に関するもの。
Lorenzo_1723によれば、Android 11では、7時にアラームをセットした状態で夜中2時〜3時に目を覚ますとフル充電になることがあったが、Android 12 ベータ4のインストール後は、アラームが鳴る30分前にフル充電になるよう改善されたとのこと。
However, it goes much more slower than in Android 11: it completes the charge just half an hour before the time you are supposed to wake up.
- 引用元
スマートフォンのバッテリーは、フル充電や充電が切れた状態のまま放置するとバッテリーの劣化に繋がる。
これを防ぐために、ソニーはXperia向けに充電器が長時間接続されているパターンを学習して、設定された時間内の充電量を90%に制限する「いたわり充電」を提供。AppleもiPhoneがどのように充電されているかを学習し、使い始める直前まで80%を超える充電を保留する「バッテリー充電の最適化」を提供している。
また、skyecolin22の報告によれば、Android 11では、アラームが鳴る4時間前にフル充電になっていたが、Android 12 ベータ4では、80%まで急速充電したあと充電量をキープ。その後、低速充電によって1時間ごとに約6%ずつ充電量が増え、90%に到達すると急速充電によって1時間ごとに約25%ずつ充電量が増えて、アラームが鳴る90分前にフル充電になったと報告している。
Now, it fast charges to 80% and then sits until about 3.5 hours before your alarm.
Then, it charges for about 90 minutes at 6% per hour (so approximately until it reaches 90%) and then charges for around 30 minutes at around 25% per hour until it's fully charged, finishing about 90 minutes before your alarm.
つまり、これまでのアダプティブ充電は、充電速度を落とすことでバッテリーへの負荷を軽減していたが、Android 12のアダプティブ充電では、XperiaやiPhoneと同様にフル充電の状態を短くすることでバッテリーの保存劣化を防ぐように改善されているようだ。
なお、Pixelスマートフォン向けのバッテリー劣化防止機能としては、電池の消耗が激しい状態で充電し続けていたり、4日以上連続して充電している場合に、スマートフォンの充電を約80%に制限する「電池の状態を最適化」も提供されている。
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