スマートフォンのバッテリーは充電時に負荷をかけることで劣化が早まって電池持ちが悪化する。充電しながらゲームをしたり、フル充電後も充電を続ける「過充電」もバッテリーに負荷をかける行為の1つ。
過充電は就寝時などで頻繁に発生するためiPhoneやXperiaには就寝中に80%または90%まで充電して起床時間に合わせてフル充電する機能が搭載されているが、Googleも似たように充電量を制限することでバッテリーの劣化を防ぐ新機能をPixelスマートフォンに追加していたことが明らかになった。
Pixelスマートフォンに2種類のバッテリー劣化防止機能
GoogleがPixelスマートフォンに追加したバッテリーの劣化を防ぐための機能は「電池の状態を最適化」と呼ばれるものでPixel 3シリーズ以降の機種で利用できる。
追加されたのは今年前半だが大々的に発表されなかったため気づいてない人が大半かもしれない。
設定画面にオン/オフなどの項目があるわけではなく特定の状況において自動的にスマートフォンの充電を約80%に制限することでバッテリーの劣化を防止する。
特定の状況とは「電池の消耗が激しい状態(ゲームプレイなど)で充電し続けている」または「4日以上連続して充電している」の2つ。充電しながらゲームをし続ける、といったよくある行為も該当する。
機能がオンになると常に表示状態のディスプレイおよび設定画面のバッテリー項目に“電池の状態を最適化”という通知が表示される。
「電池の状態を最適化」は特定の状況が解消されれば自動的にオフになる。すぐに使用を停止するにはPixelスマートフォンを充電器またはPixel Standから外して、スマートフォンを再起動するか10分ほど待てば良い。
さらにGoogleは昨年末に配信したfeature dropsアップデートでも同様にバッテリーの劣化を防止する機能「アダプティブ充電」をPixel 4シリーズ以降の機種に追加している。
これは21時以降にスマートフォンを充電する場合、午前5〜10時の間にアラームが設定されていると充電速度を落とすことでバッテリーに負荷をかけずに充電。起床時間に合わせてバッテリーをフル充電にすることでバッテリーの劣化を防ぐというもの。
つまり、Pixelスマートフォンでは、充電しながらゲームをし続ける場合などで充電量を制限する「電池の状態を最適化」と就寝中の過充電を制限してバッテリーの劣化を防ぐ「アダプティブ充電」の2つが利用できるようになったということ。
iPhoneとXperiaスマートフォンで利用できる電池の劣化を防ぐための方法は以下の記事で詳しく解説している。
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