日本時間の29日午前1時半、つまり今日深夜からグーグルが開催する開発者向けのイベント「Google I/O 2015」にて発表が噂されている次期「Android M」には、アプリの権限を管理できる新機能が追加されると噂されています。
これまではただ単にアプリが必要とする権限を表示するだけで、不正なアプリのインストールを弾くための要因としては少し弱すぎるという印象がありましたが、「Android M」ではようやく実用的なものになりそうです。
Android Mは、App Opsの復活と追加機能でアプリ権限の管理機能を実現か
Android Policeは、入手した情報を元に作成したスクリーンショットを添えて、「Android M」の新機能として追加されるアプリ権限の管理機能の概要を伝えています。
上図の左は、設定画面からアプリが要求する権限を一覧で確認して、要求する権限をキャンセルすることもできることを示しています。見覚えがある人もいるかと思いますが、実はAndroid 4.3で「App Ops」というこれと同等機能が追加されたものの、Android 4.4 KitKatで削除されていました。
上図の右は、まったく新しい機能で、アプリをインストールしたあと初めてアプリを起動する時、またはアプリを利用していく段階で権限が必要になった時に表示されるダイアログのようです。
Android Mで追加されるアプリ権限の管理機能で解消されるものとは
冒頭でも書いたとおり、Androidではアプリが要求する権限をインストール前に確認できるものの、どの権限がどの機能で必要になるのかまではわかりません。
本当に必要な権限と不要な権限を見極めるのは非常に難しく、最終的には「怪しい権限があればインストールしない」と判断していたかと思いますが、これは開発者にとってもユーザーにとってもあまり良くない仕様になっています。
Android Mでは、アプリの最初の起動時、そしてアプリを利用していく段階で権限が必要になったシーンで必要になる権限をダイアログで明示し、要求された権限をキャンセルすることもできるため、現在問題になっている事は解消されるかと思います。
Android Mは、本日深夜1時に開催されるGoogle I/O 2015で発表されるものと予想されており、アプリの権限のほかに指紋認証のサポートなども噂されています。
コメントを残す