7月26日、Googleが2018年第3四半期(9月まで)に正式配信を予定している「Android P」のデベロッパープレビュー5を開発者向けにリリースした。
ファイナルベータ版の配信は正式配信が間近に迫っていることを示している。
Android Pで操作方法が大幅刷新
「Android P」は、バージョン番号がAndroid 9.0になる予定の最新OSで、新機能の追加や大幅な変更が実施される。
最大の変更はAndroidのリリースから10年で初めて刷新される操作方法だ。これまでのAndroidは戻る/ホーム/アプリ履歴といった画面下に並ぶボタンをタップして操作していたが、Android PではiPhone Xのようなジェスチャー操作に変更される。画面下部に表示される楕円形のアイコンを左右にスライドするだけでアプリを切り替えられる。ホーム画面では画面を上にスワイプするだけでアプリ履歴のプレビューが面が起動し、さらに上にスワイプするとドロワーが表示される。なお、戻るボタンはそのままで、楕円形のアイコンをタップするとホーム画面に戻ることができる。
その他にもスマートフォンを使いすぎてる人のために提供される脱スマホ機能やマシンラーニングを活用した電池持ちの改善、従来に比べて2倍の圧縮効率を実現する新しい写真向け撮影フォーマット「HEIF」をサポートする。
Android P搭載のPixelシリーズ、日本発売なるか
現在、明らかになっている新機能の一部はAndroid 9.1に搭載される予定。Android 9.1は、「Pixel 3」など最新のスマートフォンと共に登場する可能性がある。Pixel 3シリーズは、ディスプレイの異なる2機種がラインナップされる可能性が高く、6.2インチのビッグディスプレイを採用する「Pixel 3 XL」は、画面サイズが縦長になり、Android PでOS標準サポートになる“ノッチ”付きになると噂されている。
NexusシリーズのOSアップデート保証期間が終了し、Pixelシリーズは日本で発売されていないため、早期アップデートを必要とする開発者やいち早く触ってみたいユーザーを悩ませている。Android Pは、初めてNexus/Pixelシリーズ以外のデバイスにベータ版をインストール可能になったが、電波法に違反せず使用できるのはEssential Phoneのみという状況。Essential Phoneを購入するには個人輸入する必要があり、来年もベータ版の次期OSをインストールできるかわからないため、日本国内でもPixel 3シリーズを発売して欲しいところだ。
なお、Android Pのコードネームはアイスキャンデーの「Popsicle(ポプシクル)」と噂されている。
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