多発する発火事故を受けて経済産業省は2019年2月からモバイルバッテリーを電気用品安全法の規制対象にすると発表。規制対象後は基準を満たさない製品の製造や販売は禁止となる。これを受けてAnkerが自社のモバイルバッテリーの安全性をアピールすると共にPSEマークの早期表示を行うと発表した。
Anker、PSEマーク取得に必要な基準をクリア。独自の品質基準も
モバイルバッテリーなどを開発・販売するAnkerは、電気用品安全法にもとづくモバイルバッテリーの規制対象化を受けて2019年2月を前にすべての対象製品に対してPSEマークを表示する早期対応を行うと発表した。
Ankerのモバイルバッテリーを購入したユーザーが気になるのはAnkerがこれまでに発売したモバイルバッテリーが技術基準を満たしているのかどうかだが、Ankerは既にPSEマークの取得に必要な技術基準に適合した製造を行っていると説明。加えて独自に高い品質基準を設けて製品の検査および品質管理を行っているとのこと。
モバイルバッテリーの発火事故は昨年9月にJR山手線・神田駅でモバイルバッテリーが入っていたリュックサックが発火。12月にも東京メトロ銀座駅でモバイルバッテリーが入っていた男性のバッグが炎上した。さらに、2016年8月には新千歳空港発→羽田空港行きのスカイマーク旅客機内で乗客が持ち込んでいたモバイルバッテリーから煙が出て新千歳空港に引き返し緊急着陸するといった重大な事故も発生している。
なお、JR山手線・神田駅で発生した発火事故についてリュックサックが燃えた男性は「2年前くらいに秋葉原で一番安い物を買った」と話している。同じように安く品質の悪いモバイルバッテリーを使っているのであれば早急に買い替えよう。