携帯電話事業者が提供するメールアドレス、いわゆるキャリアメールを他社にのりかえた後もそのまま利用できるサービスが今月からスタートすると読売新聞が報じました。
携帯電話番号については2006年10月から他社に持ち運びできましたが、キャリアメールについては他社に乗り換えた時点で使えなくなっていました。
キャリアメールの持ち運びが可能になることで「昔の友達や知り合いから連絡が来るかも」といった理由でのりかえをためらっていた人も他社にのりかえやすくなります。
オンライン専用プランもメアドの持ち運びに対応
報道によるとドコモ・au・ソフトバンクは近いうちにサービス内容を発表し、一部の事業者は今週から対応するとのこと。料金はいずれも月額300円程度に設定されるようです。
キャリアメールを提供していないahamoなどのオンライン専用プランでも持ち運びが可能と伝えています。
GmailやYahoo!メールといったフリーメールサービスに加えて、LINEなどのメッセージサービス、TwitterやInstagramといったSNSの普及によって若い世代を中心にキャリアメールの利用者数は減少しています。
その一方、総務省の調査では携帯電話会社をのりかえない理由について20.3%が「メールアドレスが変わるため」と答えていて、キャリアメールサービス利用者の74.1%がメールアドレスの持ち運びを「利用したい」と答えるなど継続利用に一定の需要があることがわかっています。
月額300円程度ならahamo・povo・LINEMOといったキャリアメールを提供していないオンライン専用ブランドに乗り換えて携帯料金を大幅に節約できるため、キャリアメールの持ち運び開始をキッカケに他社への乗り換えが進むはずです。
なお、楽天モバイルについては「万全を期すため」といった理由で、キャリアメールの提供時期を2021年内から提供時期未定に延期しています。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話大手3社は、携帯各社の契約にひも付いた利用者のメール(キャリアメール)について、携帯会社を乗り換えても続けて利用できるサービスを導入する方針を固めた。月内に有料で始める。
- 引用元
- 読売新聞
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