Androidの父、Andy Rubinが創設したEssential Productsが新しいAIフォンを開発していることが明らかになった。
新しいAIフォンは2017年に発表されたEssential Phoneの後継機ではなく、スマートフォンのようなデザインを採用しない新しい種類のデバイスだという。
AIが人間を模倣してメールに単独返信、予定の予約も行う新デバイス
Essential Productsが発売したEssential Phoneは、ピュアなAndroidを搭載することでGoogleがリリースした最新版のOSにいち早くアップデートできるほか、ベゼルレスのディスプレイとチタンフレームを採用した洗練されたデザインが特徴のスマートフォン。発表時には多くの注目を集めたが、2017年の販売台数はわずか88,000台にとどまったと報告されるなど失敗に終わった。
創設者のAndy Rubinは会社の売却を考えていて開発中のEssential Phone 2の開発も中止したと報じられていたが、最新の情報によれば同社はまだ新しいデバイスの開発を継続しているようだ。
Bloombergが計画に精通する人物から得た情報によれば、Essential ProductsはAIが人間を模倣して自動的にメールやメッセージに返信し、予定を予約する新しいモバイルデバイスを開発しているという。デバイスは音声コマンドで操作し、小さな画面を搭載するなどスマートフォンと異なるデザインを採用するとのこと。
Googleが11月に発売するPixel 3 / Pixel 3 XLには、通話の待機画面で“Screen call”ボタンを押すと、AIが自動で応答する機能や人数・時間帯を伝えるとAIがレストランに連絡をして予約を取ってくれる機能に対応する。Essential Productsの新しいモバイルデバイスが実現する機能はそれと似たようなものになりそうだ。
開発に精通した人物によれば、最初のプロトタイプを今年中に完成させる予定で、早ければ2019年1月にラスベガスで開催される消費者向けのエレクトロニクスショー「CES 2019」で業界パートナーにお披露目される可能性もあるとのこと。
Essential Phoneの販売台数は低調に終わったが、Androidの父はAIに特化したデバイスで第2の勝負に出るようだ。