巨大カバー・世界最薄フリップスマホ「razr 40 Ultra」が日本発売。Galaxy Z Flipに強力なライバル
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

7月6日、Motorola Japanが折りたたみスマートフォン「razr 40 Ultra」を発表しました。発売日は7月21日8月下旬以降。すでに予約受付を開始しています。
ガラケーのようにスマートフォンを半分に折りたたんでコンパクトに持ち運べるだけでなく、ファッションアイテムとしても注目を集める“Flip”デバイスの最新モデルは、大幅に刷新されたデザインとFlipフォンとして最も大きな3.6インチのカバーディスプレイが最大の特徴。
巨大なカバーディスプレイでは、本体を開かなくても時間や通知を確認できるだけでなく、キーボードを使ってメッセージに返信したり、マップのルート案内を可能にするなど、使い勝手が大きく改善されています。
ファッショナブルなFlipフォン。最もビッグなカバースクリーン搭載
前作のmotorola razr 5gは“アゴ”を備えるなど、10年前かそれ以上にタイムスリップしたかのようなオールドデザインで、いかにもガジェットな雰囲気を纏っていました。
razr 40 Ultraは、Galaxy Z Flipライクな今どきのデザインに生まれ変わっています。
カラーはビバマジェンタ、グレイシャーブルー、インフィニットブラックの3色展開。ボディの素材はアルミフレームとガラスの組み合わせで、ビバマジェンタの背面には、ガラスの代わりに柔らかいビーガンレザーが採用されています。
なお、日本での取り扱いはインフィニットブラックのみ。



新しいデザインは見た目を変えただけではなく、本体を開かなくても操作できるカバーディスプレイの巨大化にも貢献しています。
画面の大きさはGalaxy Z Flip4の1.9インチに対して3.6インチで、MotorolaいわくFlipフォンの中で最もビッグなスクリーンです。
巨大な画面は、ただ時間や通知を表示するだけではなく、文字入力やマップアプリによるルート案内、ウェブサイトへのアクセスなど、これまでの小さい画面では不可能だったことを可能にし、さらにスクロールの動作や映像をなめらかに映し出すリフレッシュレート144Hzをサポートすることでゲームさえプレイできます。




本体を開けば、折りたたみ式の6.9インチ、メインディスプレイにアクセスできます。
メインディスプレイでアプリを起動したまま本体を閉じるとカバーディスプレイの端にボタンが表示され、タップするとカバーディスプレイでアプリを開ける内外ディスプレイの連動機能も備えます。
折りたたみスマートフォンの課題の1つがメインディスプレイのシワです。
通常のスマートフォンでは存在しないシワが気になってコンテンツに集中できないという声も聞かれますが、後述する新しいヒンジシステムとUltra Thin Glassの組み合わせによって、折り目はほぼ目立たず、スクロール操作時もなめらかな指触りを実現したとのこと。

折りたたみスマートフォンのもう1つの課題は本体を閉じても隙間ができてフルクローズできないことです。
Motorolaは再設計した新しいヒンジによってフルクローズを可能にしました。ポケット内のホコリやチリがディスプレイに付着しないためストレスが大きく軽減され、本体への侵入や故障も防ぎます。
閉じた状態がFlipフォンとして世界最薄の本体は0~180°の間において複数の角度で固定可能。IP52の耐水・耐じんも備えますが、Galaxy Z FlipのIPX8には及ばず、水に気をつけながら使用する必要があります。

ヒンジを90°前後に固定すると三脚なしでも手ブレなしで写真や動画を撮影できます。カメラに向かってグー→パーと手のひらを広げることでハンズフリー撮影も可能。
高画質なメインカメラは景色などを撮影するだけでなく、巨大なカバーディスプレイをファインダーとして使用して自撮りやグループショットもできます。メインカメラはƒ/1.5レンズによって多くの光を取り込み、背景に自然なボケがかる12MPの広角レンズと3倍以上の広角撮影が可能な13MPの超広角レンズで構成され、AIによるフェイストラッキングに対応します。


オーディオ面では、2つの大型ステレオスピーカーを備え、立体音響技術のドルビーアトモスもサポートします。
チップセットは最新ではないSnapdragon 8+ Gen 1。メモリは8GB、ストレージは256GBです。バッテリー容量は3,800mAh、電池持ちは前世代よりも大きく向上したとのこと。専用のMotorola TurboPower充電器を使用すれば30Wの急速充電が可能。最大5W出力のワイヤレス充電にも対応します。
残念ながらおサイフケータイには対応しません。販売価格は155,800円。モトローラ公式ストアで購入できます。
なお、IIJmioからは139,800円で販売されます。10月31日までは対象機種を特別価格で販売する「IIJmioサプライサービスセール」によって119,980円で購入可能に。また、他社からのりかえでギガプランの「音声SIM」または「音声eSIM」とrazr 40 Ultraを同時に申し込みした場合、MNPキャンペーンにより109,800円で購入できます。
razr 40 Ultraのスペック | |
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デザイン | |
素材 | |
カラー | Infinite BlackGlacier BlueViva Magenta |
価格と容量 | |
大きさ | |
重さ | |
カバーディスプレイ | |
メインディスプレイ | |
メインカメラ | |
フロントカメラ | |
写真機能 | |
動画機能 | |
チップ | |
メモリ | |
電池持ち | |
ワイヤレス充電 | |
5G | |
SIM | |
Wi-Fi | |
Bluetooth | |
FeliCa | |
防水 | |
USB | |
セキュリティ | |
センサー | |
パッケージ内容 |