Facebookは、日本時間の10月23日にApp Storeにて最新版の公式アプリを公開しました。
iOS向けのFacebookアプリにおいて、ユーザーがバックグラウンド更新をオフにしても無音を再生することで無効化させているのではないか?という疑惑が浮上。Facebookは事実を確認中であることと、近日公開するアップデートで修正を行うと明言していました。
バッテリーの過剰消費問題の原因はCPUと無音再生
元アップルに勤め、現在はiOS向けFacebookアプリのエンジニアリングマネージャーのAri Grant氏は自身のFacebookにて確認中としていた事象を説明しています。
説明によると、Facebookの公式アプリでは、アプリが動作していない時でもCPUに命令を行う問題とFacebookに投稿された動画を再生した後に無音の音楽を再生し続ける問題があったとのこと。
今回のバージョンでは無音の音楽が再生される問題は完全に解消した一方で、CPUの問題は「改善」を行ったものの完全な解消はできなかったようです。
We recently heard reports of some people experiencing battery issues with the Facebook iOS app and have been looking…
Posted by Ari Grant on 2015年10月22日
ちなみに、Facebookアプリにおいて動画の付いた投稿が表示されると自動で動画を再生する機能が以前のバージョンで追加されています。
今後もバッテリーの低消費電力化に継続的に取り組むとコメント
Facebookアプリは、iPhoneのバッテリーを過剰に消耗させる原因として挙げられ、バックグラウンドの更新や位置情報サービスをオフにするなどのバッドノウハウをオススメする記事などを度々見かけます。
Ari Grant氏は今回の騒動を謝罪し、今後もバッテリーの低消費電力化に継続的に取り組むとコメントしています。ユーザーがわざわざ機能を絞って使わなくても良いようなアプリになるようお願いしたいところです。
なお、今回の騒動ではFacebookが最新版のアプリを公開する際に「アプリをより快適にご利用いただくため、アプリストアで隔週でアップデートを行っております」との定型文をアップデート情報に使用しており、バッテリーを無駄に、過剰に消費する問題が存在していること、そして解消されたことをユーザーが知るすべがないとの批判もありました。
Facebookは問題を近日中に解消するとコメントを出しているにも関わらず、いつもと同じ定型文が使われ、開発者のFacebookアカウントで問題を明らかにすることで済ませたことは残念と言わざるを得ません。
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