Googleが10月6日に開催したビッグイベントにて、2022年最新のフラグシップスマートフォン「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」を発表しました。
キズが付きにくい強化ガラスと合金製フレームを組み合わせた新しいボディに、6.3インチおよび6.7インチのディスプレイと、Google独自チップの最新バージョンTensor G2を搭載。Android 13の機能をフル装備したモデルです。価格は82,500円から。
この記事では「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」の価格や新機能、特徴などをまとめています。
目次
- メタル感が増した新しいデザイン
- カラーバリエーションは各3色
- Google独自チップの最新版「Tensor G2」
- 大きさ・画面サイズ
- ディスプレイ
- カメラ
- 3年ぶりの顔認証
- Google OneのVPNが無料に
- Pixel 7の価格と発売日
- 動画で見るPixel 7とPixel 7 Pro
- 「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」を比較
メタル感が増した新しいデザイン
「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」のデザインは、昨年大幅に刷新されたボディから大きな変更はないものの、存在感のあるカメラバーがアルミニウム覆われ、メカメカしい見た目に変更されました。
昨年発売されたPixel 6シリーズのカメラバーは、黒の塗りつぶしでカメラレンズが目立たないように隠れていましたが、本体と統一感のある色でカラーリングされたアルミニウムで覆われたPixel 7シリーズのカメラバーでは、それぞれのレンズがかなり強調されるようになりました。
その他にもカメラバーとアルミニウムのフレームが融合するなど、細かなアップデートも行われています。
なお、Pixel 7は光沢なしのマット、Pixel 7 Proは光沢ありのポリッシュ(磨き上げ)といった仕上げの違いがあります。
カラーバリエーションは各3色
「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」には、各3色のカラーバリエーションが用意されています。
Pixel 7は、Obsidian(オブシディアン)、Snow(スノー)、Lemongrass(レモングラス)の3色。Pixel 7 Proが、Obsidian(オブシディアン)、Snow(スノー)、Hazel(ヘーゼル)の3色です。
今年は手に取りやすい黒と白に、Googleらしい斬新なカラーも用意されています。なお、LemongrassとHazelは、Google初のスマートウォッチ「Pixel Watch」のアクティブバンドにも用意されているカラーです。
Google独自チップの最新版「Tensor G2」
前世代に引き続き、独自チップのGoogle Tensorが搭載されています。
もちろん昨年と同じバージョンではなく、第2世代の最新版にアップデートされた「Google Tensor G2」です。優れた写真や動画の撮影、安心のセキュリティ、便利な音声認識、役立つパーソナライズなどの機能を提供し、Android 13の機能をフル装備しています。
メモリはPixel 7が8GB、Pixel 7 Proが12GBです。
大きさ・画面サイズ
Pixel 7の大きさは155.6 x 73.2 x 8.7 mmです。
Pixel 6に比べてわずかにコンパクト化され、画面サイズも6.4インチから6.3インチにサイズダウンしたことで、わずかながら片手で握りやすく、操作しやすくなっています。
Pixel 7 Proの大きさは162.9 x 76.6 x 8.9 mmです。
画面サイズは前世代から変わらず6.7インチですが、ベゼルが薄くなったことでPixel 6 Proに比べて縦の長さが小さくなりました。
ディスプレイ
Pixel 7が最大90Hz、Pixel 7 Proが最大120Hzのリフレッシュレートをサポートすることで滑らかな映像やアニメーション、スクロールが楽しめるスムーズディスプレイに対応するなど、前世代からほとんど変わらない一方で、画面の明るさが向上しました。
両機種ともHDRコンテンツの視聴中は1,000ニト、屋外では25%増加の1,400ニト/1,500ニトに向上したことで、画面がより見やすくなっています。
カメラ
Pixel 7には、広角レンズと超広角レンズで構成されるデュアルカメラ、Pixel 7 Proには広角レンズと超広角レンズ、望遠レンズで構成されるトリプルカメラが搭載されます。
Pixel 7の各レンズのメインスペックは変わっていない一方で、Pixel 7 Proには、新しい望遠レンズが搭載されたことで光学4倍→5倍ズームに性能アップし、20倍→30倍に向上した超解像ズームに対応しています。
超広角レンズは視野角が114°から125.8°に広角化したことで、1枚により多くの被写体を収めて景色をダイナミックに撮影できます。新たにマクロ撮影にも対応しました。
カメラ機能は、不要なものを消せる「消しゴムマジック」、動きの激しい子供の顔ぶれを解消できる「顔のぼかし解除」、写真に躍動感をもたらす「モーションモード」にも引き続き対応。
最新の独自チップ「Google Tensor G2」を搭載したことで、写真の画質とカメラの処理速度が向上し、新しいカメラ機能も追加されます。
超解像ズームは、さらに遠くまで届き、動画撮影でも映画のように背景をぼかすことができる新機能「シネマティックぼかし」、Googleフォト内の画像をワンタップで鮮明にできる新機能「ボケ補正」に対応します。
フロントカメラは視野角92.8°の超広角仕様に。大人数でのグループショットや大きな建造物、ダイナミックな景色も1枚に収められます。
また、ガイド付き自撮り音声と触覚を使って、顔がフレームに収まるように誘導します。
3年ぶりの顔認証
両機種とも超広角の新しいフロントカメラを搭載することで、今月でアップデート保証期間が切れるPixel 4シリーズ以来となる顔認証に対応します。
特別なセンサーを搭載していないため、3Dスキャンではなくソフトウェアベースの顔認証です。
安全かどうかは発売以降にさまざまな検証が行われるなかではっきりすると思いますが、個人的にGoogleの生体認証にはあまり期待していません。
マスクが不要な自宅などの限られた場所や、指が汚れていたり、濡れていたり、精度が悪いと不満のあったディスプレイ指紋認証がうまく機能しない時に役立つはずです。
Google OneのVPNが無料に
かつてPixelスマートフォンを購入すると、Googleフォトを無制限で利用できる魅力的な特典が付いてきましたが、Googleはやめてしまいました。
Pixel 7シリーズでは、新たにインターネットを安心して利用できるGoogle OneのVPN機能を無料で提供します。通常は月額1,300円が必要ですが、Pixel 7シリーズのユーザーなら無料です。
提供時期は2022年後半とのこと。
価格と発売日
Pixel 7の価格は128GBが82,500円、256GBが97,900円。Pixel 7 Proの価格は128GBが124,300円、256GBが139,700円です。
昨年発売されたPixel 6シリーズに比べて、128GBは7,700円、256GBは12,100円の値上げとなりました。
既にGoogle直営のオンラインストア Google Storeにて「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」の予約受付がスタートしています。発売日は10月13日です。
10月16日までに購入すると、Pixel 7は21,000円、Proは35,000円のストアクレジットが付与されます。有効期限は2023年10月6日まで。
動画で見るPixel 7とPixel 7 Pro
「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」のスペック
スペック | Pixel 7 | Pixel 7 Pro |
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OS | Android 13 | |
大きさ | 155.6 x 73.2 x 8.7 mm | 162.9 x 76.6 x 8.9 mm |
重さ | 197 g | 212 g |
ディスプレイ |
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チップ |
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メモリ | 8GB | 12GB |
カメラ |
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カメラ機能 |
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フロントカメラ | 10.8MP | 10.8MP |
生体認証 |
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防水防じん | IP68 | |
電池持ち・充電 |
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価格と容量 |
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カラー | ObsidianSnowLemongrass | ObsidianSnowHazel |