グーグルが2013年に発売した「Chromecast」は、テレビのHDMI端子に挿すことでYouTubeやHulu、dビデオといったサービスの動画を大画面のテレビで手軽に楽しむことができるデバイスで、昨年日本でも発売されると大ヒットとなりました。
海外では発売からたった1年半足らずで「Apple TV」のシェアを上回るなど「Chromecast」は大成功を遂げたわけですが、今度は同じ技術を音楽のストリーミングサービスに持ち込んで「Google Cast for Audio」を今春から提供することを発表しました。
お気に入りの音楽を高音質のスピーカーで楽しめる「Google Cast for Audio」
グーグルが発表した「Google Cast for Audio」は、スマートフォンやタブレット、PCで視聴しているお気に入りの音楽を高音質で再生できるスピーカーに転送することで、より快適に音楽を楽しむことができます。
ただ、「Google Cast for Audio」のスマートフォンからスピーカーに直接音楽を転送して再生することではありません。それならばBluetoothでも実現できました。「Google Cast for Audio」の魅力は、Google Play Musicなど、ストリーミングサービスに保存してある音源を直接スピーカーに飛ばすことで高音質の音楽を手軽に楽しめることにあります。まさにChromecastの音楽版です。
具体的な使い方ですが、スマホで再生している音楽をスピーカーに転送するには、対応アプリに配置されたキャストボタンをタップするだけ。
PCの場合はChromeブラウザからキャストボタンをクリックするだけ。いずれの場合もChromecastと同じようにとてもカンタンです。
もちろん、音量の調整や再生する曲のスキップといった楽曲操作もスマートフォンからできます。
また、Chromecastのゲストモードのように友だちがスピーカーに音楽を転送して大人数で楽しむことも可能です。使い方と場所によってはとても楽しいことができるかもしれません。
「Google Cast for Audio」の対応機種は、Android 2.3以降のスマートフォンとタブレット、iOS 7以降のiPhone、iPad、iPod、WindowsおよびChrome OSと案内されています。
また、「Google Cast for Audio」を利用するには、サービスに対応するスピーカーを購入する必要があり、対応スピーカーは、DENONとSONY、LG電子から2015年春にアメリカにて発売されるとアナウンスされています。ちなみに、グーグルは当面の間、Chromecastのようなドングル型のデバイスをを投入する予定はないそうです。
「Google Cast for Audio」が日本で利用できるのはまだまだ先?
「Google Cast for Audio」に対応するサービスとして、Google Play MusicやPandora、TuneInなどの8サービスが発表されました。
知ってのとおり日本では、ストリーミング型の音楽サービスは普及しておらず、今回発表された「Google Cast for Audio」に対応するストリーミングサービスも日本で正式にサービスを展開しているものはほとんどありません。
Chromecastは、海外での発売から約1年後に日本で販売が開始されましたが、「Google Cast for Audio」の場合はサービス提供がもっと後になるかもしれませんね。
- Google Cast for Audio
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