5月12日から開催予定だった開発者向けのイベント「Google I/O 2020」を完全に中止にすることを発表した。
Googleは今月4日に現地開催を中止にすること、代替となる開催方法を検討するとしていたが叶わなかった。
ベイエリアの自宅待機要請が原因か
Google I/O 2020を完全に中止するにあたってGoogleは公式サイトにて「開発者、従業員、地域社会の健康と安全面に対する懸念から、そしてベイエリアが要請した自宅待機によって、残念ながらI/Oの開催を断念する。」との声明を発表した。
Googleはオンラインでの開催を検討していたはずだが、自宅待機要請によって準備さえままならなくなり、完全中止になった可能性が高い。
ベイエリアの自宅待機要請はAppleにも影響を与えるはずだ。6月にオンラインで開催することを発表したWWDC 2020はどうなるだろうか。
デベロッパーのSteve Troughton-Smithは「オンライン限定のWWDCの成功は不可能に近い。従業員が自宅で開発者向けのセッションをレコーディングするの?誰が撮影して誰が配給するの?」とツイート。確かにそのとおりだ。
An online-only WWDC is going to be near-impossible to pull off; are employees supposed to record sessions from their homes? Who's gonna film it, who's gonna distribute it? Never mind who is going to be able to actually get an iOS 14 ready for distribution while WFH under lockdown
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) March 20, 2020
登壇者全員がカメラシステムを使用して、カメラをスイッチングさせるなどの代替方法があるとの反対意見に対しては「誰もがレコーディングスタジオを持っているわけではない。家族はどこにも行けないので録音中は他の場所に行くことをお願いすることもできない」と反論。
BloombergのMark Gurmanは「幹部はApple Parkにて、無観客状態で基調講演ができる。開発者向けのセッションは自宅から画面共有を使ってプレゼンできる。また、WWDCまでには3ヶ月残されている可能性(Appleはまだ開催日時を発表していない)がある、事態の正常化も期待(祈り?)できる」と参戦。
The execs can do a keynote at Apple Park streamed to the web with no audience. The sessions could be a screenshare-like presentation from engineer’s homes (not that bad). Also, we’re still possibly 3 months away from WWDC — and I hope (pray?) that things normalize by then.
— Mark Gurman (@markgurman) March 20, 2020
いずれにしても現地で準備ができず、社員を集めることもできないとなれば、例年のWWDCをオンラインでそのまま配信するといった方法は難しそうだ。
なお、Googleは開発者ブログやコミュニティフォーラムを通じてプラットフォームのアップデート情報をシェアする方法を模索していくとしている。
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