Googleが高性能なまま価格を抑えた新型スマートフォン「Pixel 7a」を開発しているようです。
前世台のPixel 6aは、上位モデルと同じデザインのボディに独自チップGoogle Tensorを搭載。価格を5万円前半に抑えたコストパフォーマンスが高く評価されたこともあって「Pixel 7a」にも大きな期待が寄せられます。
この記事では、カメラのビッグアップデートが噂されている「Pixel 7a」がいつ発売されるか、新機能、価格などの最新情報をまとめています。情報は正式発表まで随時更新します。
UPDATE:2023/05/11 8:20GoogleがPixel 7aを正式発表しました。新機能や価格、スペックはこちらの記事でまとめています。
目次
- 1分でわかる「Pixel 7a」の噂まとめ
- 「Pixel 7a」の発売日はいつ?発表は?
- デザインはマイナーチェンジに
- Aシリーズ史上最高画質のカメラ
- Aシリーズの初のスムーズディスプレイ
- チップはGoogle Tensor G2
- Aシリーズ初のワイヤレス充電対応
- Aシリーズ初の顔認証対応か
- Pixel 7aの価格と容量は?
- Pixel 7のスペックまとめ。6aとの比較も
1分でわかる「Pixel 7a」の噂まとめ
- デザインにわずかなアップデートあり
- サイズはわずかに大型化する
- リフレッシュレート90Hzのディスプレイ搭載
- カメラセンサーを最新化したデュアルレンズ搭載
- 待望のワイヤレス充電に対応
- 上位モデルと同じGoogle Tensor G2搭載か
「Pixel 7a」の発売日はいつ?発表は?
毎年、Googleは秋にナンバリングモデルを発売し、翌年の春夏に性能を抑えた手ごろな価格帯のPixel Aシリーズを発売します。
2022年はいずれの機種も5月開催のビッグイベントGoogle I/Oで発表。
ミドルレンジモデルのPixel 6aは、Google I/Oですべての情報が公開されたものの、当日に予約受付開始とはならず、半導体不足等の影響もあって7月21日に予約開始。発売は28日になりました。
Pixel 7aは日本時間5月11日午前2時から開催されるGoogle I/O 2023の基調講演で発表されるようです。
発売日については6月と報じられたこともありましたが、多数の実績があるJon Prosserは即日購入可能と伝えています。おそらくイベント終了後に販売がスタートし、数日後に入手できるものと思われます。
機種名 | 発表日 | 予約開始日 | 発売日 |
---|---|---|---|
Pixel|XL | 2016年10月5日(水) | 2016年10月5日(水) | 2016年10月21日(金) |
Pixel 2|2 XL | 2017年10月5日(木) | 2017年10月5日(木) | 2017年10月20日(金) |
Pixel 3|3 XL | 2018年10月10日(木) | 2018年10月10日(木) | 2018年11月1日(木) |
Pixel 3a|3a XL | 2019年5月8日(木) | 2019年5月8日(木) | 2019年5月17日(金) |
Pixel 4|4 XL | 2019年10月15日(火) | 2019年10月15日(火) | 2019年10月24日(木) |
Pixel 4a | 2020年8月3日(月) | 2020年8月14日(金) | 2020年8月20日(木) |
Pixel 4a 5G | 2020年10月1日(木) | 2020年10月1日(木) | 2020年10月15日(木) |
Pixel 5 | 2020年10月1日(木) | 2020年10月1日(木) | 2020年10月15日(木) |
Pixel 5a 5G | 2021年8月18日(水) | 2021年8月18日(水) | 2021年8月26日(木) |
Pixel 6|6 Pro | 2021年10月20日(水) | 2021年10月20日(水) | 2021年10月28日(木) |
Pixel 6a | 2022年5月11日(水) | 2022年7月21日(木) | 2022年7月28日(木) |
Pixel 7|7 Pro | 2022年10月6日(木) | 2022年10月6日(木) | 2022年10月13日(木) |
Pixel 7a | 2023年5月11日(木) | 2023年5月11日(木) | 2023年5月11日(木) |
Pixel 8 | 2023年10月4日(水) | 2023年10月5日(木) | 2023年10月12日(木) |
デザインはマイナーチェンジに
昨年発売されたPixel 6aで大幅にアップデートされたデザイン。Pixel 7aはマイナーチェンジに留まるようです。
ボディのベースは昨年と同じで、エッジがわずかにカーブした光沢のあるガラスでメタルフレームをサンドイッチします。
細かな変更として背面に配置されたカメラバーとフレームは黒1色ではなく、本体に合わせてカラーリングされます。本体のカラーは青系統のスカイブルー、黒系統のチャコール、白系統のスノーの3色にGoogle Store限定カラーであるオレンジ系統のコーラルの4色の存在が確認されています。
本体のカラーに合わせた純正ケースの存在も確認されています。
純正ケースの素材はプラスチック。残念ながら多くのPixelユーザーが復活を期待しているファブリックケースではありません。全重量の30%以上に再生プラスチックを使用するなど、サステナビリティを意識した製品になるでしょう。
MySmartPrice
Evan Blass
前面はベゼル幅が上下不揃いでパンチホール付きのディスプレイ。右側に電源ボタンと音量調整ボタン、左側にSIMカードスロットを配置。なお、イヤホン端子はPixel 6aで既に廃止されていて、Pixel 7aで復活することはありません。
本体の大きさは152.4 x 72.9 x 9.0mm。カメラを含めると厚さは10mmとのこと。Pixel 6aは152.2 x 71.8 x 8.9 mmのため、わずかにサイズは大きくなりますが、使用感は大きく変わらないはずです
実機写真が流出
既にPixel 7aの実機動画および写真が多数流出しています。
実機はテスト段階のもので今後変更される可能性がありますが、噂どおりPixel 7と同じカメラバーのデザインが採用されるようです。
Aシリーズ史上最高画質のカメラ
Pixel 7aのプロモーション資料に「Aシリーズ史上最高画質」と書かれた新しい64MPカメラが搭載されます。
また、Pixel Aシリーズには一貫してPixel 3シリーズで初めて使用された12MPのSony IMX363センサーが採用されていましたが、Sony IMX787センサーに変更されるなど大幅なアップグレードになります。
Googleは間違いなくGoogle Tensor G2チップによる優れた機械学習と高画素センサーを組み合わせて画質を向上し、新しいカメラ機能も提供するでしょう。
64MPで記録されたデータは複数のピクセルを1つに束ねるピクセルビニングによって、暗所ではノイズの低減を抑えて明るく撮れるはず。上位モデルのPixel 7で導入された高画素なセンサーの中心部だけを利用したフルピクセルによる光学相当の2倍ズームも導入される可能性があります。
そのほかにも景色をダイナミックに記録したり、狭い屋内や被写体と距離が取れない屋外でも1枚のがかくに被写体と背景を収められる13MP/Sony IMX712の超広角レンズが搭載されます。
After these changes, the camera sensors are referred to as "l10_wide" (IMX787) and "l10_UW" (IMX712) with no dedicated tele lens.
— Kuba Wojciechowski⚡ (@Za_Raczke) November 11, 2022
IMX787 is a huge upgrade over the old IMX363 and should make the 7a an even better choice for camera quality in the mid-range.
Aシリーズの初のスムーズディスプレイ
Pixel 7aの画面サイズは6.1インチで解像度はフルHD+になります。
発表直前に流出したプロモーション資料からリフレッシュレート90Hzのスムーズディスプレイに対応することが確認されています。操作時のアニメーションや動画、ゲームなどの対応コンテンツがなめらかに表示されます。
なお、Pixel Aシリーズの機種がスムーズディスプレイに対応するのは今回が初めてとなります。
チップはGoogle Tensor G2
前世代のPixel 6aには、上位モデルと同じGoogle独自チップのTensorが搭載されました。
Google Tensorは高度な人工知能(AI)と機械学習(ML)モデルをインターネットを介さずデバイス上で処理できることが特長です。
例えば、プライバシーを保護しながら写真を解析して不要なものを削除したり、人の肌の色を正確に表現したり、音声を録音中にリアルタイムで文字起こしが可能。セキュリティ用のTitan M2チップによって発売から最大5年間のセキュリティアップデートも実現しています。
Pixel 7aに搭載されるチップは現時点で明らかになっていませんが、Google Tensor G2にアップデートされる可能性が高く、メモリが6GBから8GBに増量されるとのこと。メモリの増量によってバックグラウンドで複数のアプリを起動している時の動作が快適になります。
なお、切断などの問題が報告されていたWi-Fi/BluetoothチップはQualcommのWCN6740に変更されるようです。
Aシリーズ初のワイヤレス充電対応
解析結果からPixel Aシリーズとして初となるワイヤレス充電に対応する可能性が報じられています。
ワイヤレス充電では5W出力に制限されるとのことでフル充電にはかなり時間がかかりそうですが、あった方が良いことに変わりはありません。
おそらく背面にPixel Budsなどワイヤレス充電に対応したイヤホンケースを乗せることでスマートフォンのバッテリーをシェアできる機能にも対応するでしょう。
Aシリーズ初の顔認証対応か
ワイヤレス充電とともに手ごろな価格帯のPixel Aシリーズ初の顔認証に対応する可能性があります。
Pixel 4シリーズのように顔認証に必要なハードウェアを搭載し、Soliレーダーチップを組み合わせることで素早く画面ロックを解除するような複雑なものではなく、顔の形状を識別するために必要な深度マップの生成をサポートするデュアルピクセルAF対応のフロントカメラと優れた機械学習を組み合わせたPixel 7シリーズと同じものになるでしょう。
なお、この方式の顔認証は決済時など、より高いセキュリティが求められる場面では利用できず、画面ロックの解除でのみ利用できます。
Pixel 7aの価格と容量は?
Pixel 7aの販売価格は昨年と同じく449ドルおよび500ユーロ前後と報じられています。日本での販売価格は不明ですが、Pixel 7の82,500円以下になることは間違いありません。
直近の情報では499ドルへの値上げも噂されています。日本の販売価格は不明ですが、Pixel 6aと同じレート(1ドル=120.04円)で計算すると約59,900円になります。
ちなみに、これまで発売されたPixel Aシリーズでは、Pixel 6aが53,900円、Pixel 5a 5Gが51,700円、Pixel 4a 5Gが60,500円、Pixel 4aが42,900円、Pixel 3aが48,600円、Pixel 3a XLが60,000円でした。
ストレージ容量は128GBの1種類のみ。最近では256GBの噂も報じられています。
Pixel 7のスペックまとめ。6aとの比較も
スペック | Pixel 7a | Pixel 6a |
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デザイン | ||
カラー | CharcoalSnowSeaCoral | SageChalkCharcoal |
素材 |
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価格と容量 |
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購入特典 | なし | |
大きさ |
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152.2 x 71.8 x 8.9 mm |
重さ | 193.5 g | 178 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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フロントカメラ |
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チップ |
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メモリ | 8GB | 6GB |
電池持ち |
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5G | Sub6 | Sub6 |
SIM |
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Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.2 および デュアルアンテナ |
防水・防じん | IP67 | IP67 |
USB Type-C | 3.2 Gen 2 | 3.1 Gen 1 |
生体認証 |
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センサー |
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アップデート |
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同梱物 |
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