2019年10月に発売された「Pixel 4」で指紋認証が廃止されて顔認証に移行しました。また、戻るボタンもない新しいジェスチャー操作に置き換わるなどハードウェアとソフトウェアの両面で大幅にアップデートされています。
設定項目もこれまでのAndroidスマートフォンとは大きく異なるため、どこをどのように設定していいのかわからないことも多いはず。
この記事では「Pixel 4」を買ったら設定しておきたいこと、オススメの設定等を紹介します。一部を除いて「Pixel 3」の設定でも参考にできます。
目次
- 電池残量をパーセント表示にする
- バッテリーセーバーを自動でオンにする
- 「スムーズディスプレイ」をオン/オフする
- ブルーライトカットモードを自動でオンにする
- 画面オフまでの時間を長くする
- アンビエント表示を常にオン・オフにする
- 戻るボタン(3ボタン)操作に変更する
- 顔認証を設定する(Pixel 4)
- 指紋認証を設定する(Pixel 3)
- 寝ている間の顔認証と指紋認証を制限する
- 自宅にいる時は画面ロックを常にオフにする
- 「この曲なに?」をオンにする
- アクティブエッジをオン・オフする
- 動画の保存容量を節約する
- 脱スマホ機能「Digital Wellbeing」を設定する
- おサイフケータイを設定する
- Google Payを設定する
- モバイルSuicaを移行する
電池残量をパーセント表示にする
- 1. 設定画面で「電池」に進む
- 2. 「電池残量」のスイッチをオンにする
「バッテリーセーバー」を自動でオンにする
「バッテリーセーバー」とは?
Pixel 4の電池残量が少なくなったとき、電池を長持ちさせるために有効な機能が「バッテリーセーバー」です。
バッテリーセーバーがオンになると消費電力を節約するために、Android 10の新機能である「ダークテーマ」がオンになり、メールやニュースなどのアプリはユーザーがアプリを表示するまでコンテンツの更新がストップし、画面がオフのときに位置情報サービス(GPS)を使用しなくなります。さらに、電池の最適化をオフにしたアプリを除いてバックグラウンドでの処理を停止します。
なお、一部の通知が遅れる場合もあるので注意してください。
- 1. 設定画面で「電池」に進む
- 2. 「バッテリーセーバー」に進む
- 3. 「スケジュールの設定」に進む
- 4. 「ルーティンに基づく」または「残量に基づく」を選択する
「スムーズディスプレイ」をオン/オフする
「スムーズディスプレイ」とは?
「スムーズディスプレイ」は、画面の更新回数を増やすことでなめらかな表示を可能にするPixel 4の新機能です。
通常は1秒間に60回だけ画面が更新されますが、スムーズディスプレイをオンにすると1.5倍の1秒間に90回も更新されるようになります。動画を見ている時やゲームアプリをプレイしている時などなめらかに表示して欲しい時は嬉しい機能ですが、電池を消費するため、必要な時以外は動作しなくて良いという人もいるはず。
Googleによれば、バッテリーセーバーがオンになっている時や24~30fpsの動画視聴、さまざまな明るさなど周囲の条件によって内部ではオフになっているとのことですが、電池持ちを優先して完全にオフにしたいという人もいるでしょう。以下の手順でオフにできます。
- 1. 設定画面で「ディスプレイ」に進む
- 2. 「詳細設定」をタップ
- 3. 「スムーズディスプレイ」に進む
- 4. 「スムーズディスプレイ」のスイッチをオンにする
ブルーライトカットモードを自動でオンにする
- 1. 設定画面で「ディスプレイ」に進む
- 2. 「夜間モード」をタップ
- 3. 「スケジュール」をタップする
- 4. 「指定した時間にON」または「日の入りから日の出までON」を選択する
画面オフまでの時間を長くする
- 1. 設定画面で「ディスプレイ」に進む
- 2. 「詳細設定」をタップ
- 3. 「画面消灯」に進む
- 4. 好きな時間を選択
- おすすめは2分です
“常にON”をオン・オフにする
“常にON”とは?
Pixel 4のディスプレイは低消費電力に優れた有機ELが採用されています。この特性を活かした機能が“常にON”(アンビエント表示)です。
通常、画面をロックするとディスプレイがオフになり、時間や通知を確認するためにスリープまたはロックを解除する必要がありますが、アンビエント表示を常にオンにするとロック状態でも時間や通知、「この曲なに?」が常に画面に表示されます。アンビエント表示は背景が真っ黒のため、画面の焼きつきを気にする必要はありません。
時計のようにスマートフォンの画面を見て時間や通知をサッと確認したい人はアンビエント表示を常にオンに、電池持ちが少しでも気になる場合はオフにしましょう。
- 1. 設定画面で「ディスプレイ」に進む
- 2. 「詳細設定」をタップ
- 3. 「ロック画面の表示」に進む
- 4. 「常にON」のスイッチをオンにする
戻るボタン(3ボタン)操作に変更する
Android 10で戻るボタンを完全に廃止した新しい操作方法「ジェスチャーナビゲーション」が追加されました。
Pixel 4ではジェスチャーナビゲーションがデフォルトになっていますが、慣れ親しんだ戻るボタン付きの操作に変更することも可能です。
- 1. 設定画面で「システム」に進む
- 2. 「ジェスチャー」をタップ
- 3. 「システムナビゲーション」を選択
- 4. 「3ボタンナビゲーション」を選択する
顔認証を設定する(Pixel 4)
- 1. 設定画面で「セキュリティ」に進む
- 2. 「顔認証」を選択
- 3. PIN、パターン、パスコードを入力
- 4. 「次へ」をタップ
- 5. 顔認証の設定方法を確認して「開始」をタップ
- 6. 青いタイルにゆっくりと鼻を向けて顔を登録する
- 7. 「完了」をタップして完了
指紋認証を設定する(Pixel 3)
- 1. 設定画面で「セキュリティ」に進む
- 2. 「Pixel Imprint」に進む
- 3. 「次へ」をタップ
- 4. 画面ロックを設定していない場合
- 4-1. 指紋認証と併用する画面ロックを選択する(数字のPINがおすすめ)
- 4-2. PINコードを入力
- 4-3. 画面ロック時の通知の表示方法を選択(プライベートな内容を非表示がおすすめ)
- 5. 背面にある指紋認証センサーに登録する指で触れる
寝ている間の顔認証と指紋認証を制限する
Pixel 4の顔認証は寝顔でも認証できてしまうザルな仕様です。Googleは目を開けていないと認証できないオプションを数ヶ月後に提供する予定ですが、一時的に「ロックダウン」を仕様することを推奨しています。
「ロックダウン」とは、機能をオンにした直後に画面ロック状態になり、顔認証や指紋認証ではなくパスコードやパターンを入力しない限り解除できなくなる機能です。寝る前などにロックダウンをオンにしておけば、他人に寝顔を撮られても画面ロックを解除されることはありません。
- 1. 設定画面で「ディスプレイ」をに進む
- 2. 「詳細設定」をタップ
- 3. 「ロック画面の表示」に進む
- 4. 「ロックダウンオプションの表示」に進む
- 5. 電源ボタンを長押しして「ロックダウン」を選択する
- ロックダウンをオンにした直後、画面ロック状態になります
自宅にいる時は画面ロックを常にオフにする
「スマートロック」とは?
Androidでは現在地・身近にあるデバイス・端末の状態に応じてロックをかけない「スマートロック」が利用できます。
スマートロックを利用することで、自宅にいる時やスマートウォッチを身に着けている時、作業場のPCやノートPCが近くにある時、スマートフォンを手に持っている間など、他人の手に渡りにくい状況に限定してロックを解除しておくことができます。
Pixel 4には顔認証がありますが、机に置いたまま画面ロックを解除することはできず、一度端末を持ち上げるなど手間がかかります。そんなときに役立つのも「スマートロック」です。
スマートロックにはいくつかの機能がありますが、最も手軽に利用できるのは自宅など安全な場所に限定してロックをかけない機能です。
- 1. 設定画面で「セキュリティ」に進む
- 2. 「Smart Lock」を選択
- 3. 「OK」をタップ
- 4. 「信頼できる場所」をタップ
- 5. Googleマップに登録している「自宅」をタップする
- 6. 「この場所を有効にする」をタップ
- 7. 自宅を登録していない場合は「信頼できる場所の追加」を選択
- 8. 地図を動かして自宅にピンを合わせて「この場所を選択」をタップ
- 9. “この位置を使用しますか?”の画面で「選択」をタップする
- 10. 最後に「OK」を選択する
「この曲なに?」をオンにする
「この曲なに?」とは?
Pixel 4の近くで音楽が再生されていると、ロック画面や通知に曲名とアーティストが表示される「この曲なに?」が利用できます。
例えば、お店でかかっている曲やテレビから流れてきたCM曲に採用されている曲が何かをすぐに知ることができます。Googleアシスタントを利用してカンタンに曲を特定することもできますが、Googleアシスタントを起動する前に曲が終わっていることがほとんどのはず。「この曲なに?」をオンにしていれば、自動で曲を特定してくれるのでそういった心配はありません。あとで履歴を見返してGoogle Play MusicやYouTubeで再生することもできます。
なお、この機能はオフラインで動作するため、曲や周囲の会話がGoogleに送信されることはありません。
- 1. 設定画面で「ディスプレイ」に進む
- 2. 「ロック画面の表示」に進む
- 3. 「この曲なに?」を選択
- 4. 「ロック画面に曲を表示」のスイッチをオンにする
「アクティブエッジ」をオン・オフにする
「アクティブエッジ」とは
Pixel 4は本体を握るースクイーズすることで、メモを取ったり、カレンダーに予定を登録したり、アラーム・タイマーをセットできる対話型AI「Googleアシスタント」が起動できます。
残念ながらGoogleアシスタント以外のアプリ起動に割り当てることはできません。スクイーズで音声アシスタント機能を利用しない場合は設定からオフにすることもできます。
- 1. 設定画面で「システム」に進む
- 2. 「ジェスチャー」に進む
- 3. 「Active Edge」を選択
- 4. 「デバイスをスクイーズしてアシスタントに話しかける」をオン/オフする
動画の保存容量を節約する
H.265/HEVC形式で動画の容量を節約する
Pixel 4のストレージは最大128GBでmicroSDカードも利用できません。Pixel 3では購入特典としてGoogleフォトの元画質・無制限利用が付与されていましたが、Pixel 4では廃止になりました。
カメラの設定を変更してH.265/HEVC形式で動画を撮影することで、画質の劣化がなく容量を半分に抑えることが可能です。注意点はH.265/HEVC形式をサポートしていない機種も存在するため、友だちや家族に動画を送信しても相手が見れない可能性があるということ。
ただ、iOS 11以降にアップデートしたiPhone・iPad、macOS High Sierra以降にアップデートしたMac、Android 6.0以降にアップデートしたXperia、Galaxyの一部機種でもH.265/HEVC形式をサポートするなど対応機種は増加しています。
- 1. カメラを起動する
- 2. 画面上の「v」をタップする
- 3. 歯車の設定アイコンをタップする
- 4. 「詳細設定」に進む
- 5. 「動画の保存容量を節約」のスイッチをオンにする
脱スマホ機能「Digital Wellbeing」を設定する
「Digital Wellbeing」とは?
Android 9 Pie以降のAndroidスマートフォンでは、脱スマホ機能「Digital Wellbeing」が利用できます。
Digital Wellbeingの主な機能は以下の4つ。
- ダッシュボード
- アプリをどれぐらい使ったか、いつ多く利用したか、ロックを何回解除したか、通知をどれぐらい受け取ったかを確認できる画面
- アプリタイマー
- アプリに使用時間の制限を追加できる機能。残り使用時間を通知し、制限時間を超えるとアプリが起動できなくなる
- おやすみモード
- 画面上に表示される通知をすべてミュートに
- フォーカスモード
- 集中の妨げになるアプリを一時的に停止する機能
- グレースケール
- 就寝前に画面をモノクロに、起床時に元に戻す
多く利用しているアプリを把握することで使いすぎの防止に役立てられるほか、睡眠の妨げにならないように画面の表示を変更する機能も含まれています。
ちょっとした空き時間にもスマートフォンに手を伸ばして気づいたら1日中使っているスマホ依存は脳機能が低下し、言語障害や記憶力が低下する「デジタル認知症」に繋がると警告されることも多いため「Digital Wellbeing」を利用してスマホ依存にかからないように注意しましょう。
「ダッシュボード」を確認する
- 1. 設定画面で「Digital Wellbeing」に進む
- 2. 「ダッシュボード」に進む
- 3. 利用時間・受信した通知数・起動した回数を確認する
アプリに制限時間を追加する
- 1. 設定画面で「Digital Wellbeing」に進む
- 2. 「ダッシュボード」に進む
- 3. 制限時間を追加するアプリの横にある砂時計のアイコンをタップ
- 4. タイマーを設定する
- 利用時間がタイマーを超えるとアプリに起動制限がかかります
「おやすみモード」を設定する
- 1. 設定画面で「Digital Wellbeing」に進む
- 2. 「おやすみモード」に進む
- 3. 「おやすみモードの使用」のスイッチをオンにする
- 4. 自動起動の“開始時間”と“終了時間”を設定する
- 5. 必要に応じて「グレースケール」をオフにする
- グレースケール: 画面が白黒で表示されます
おサイフケータイを設定する
「おサイフケータイ」とは?
Pixel 4は「おサイフケータイ」に対応しています。おサイフケータイの設定が完了するとスマートフォンを読み取り機にかざすだけで支払いをしたり、会員証・ポイント・クーポン・イベントのチケットとして利用することも可能です。
おサイフケータイのアプリは各社が提供する電子マネーやサービスをまとめるもので、各サービスの導入手順などを確認することができます。
- 1. Google Playストアでおサイフケータイアプリをアップデートする
- 2. おサイフケータイアプリを起動する
- 3. “このアプリケーションは通信を行います。”の画面で「はい」を選択する
- 4. 初期設定が完了したら「閉じる」ボタンをタップする
Google Payを設定する
「Google Pay」とは?
「Google Pay」はカンタンでスピーディーなGoogleの支払いサービスです。Google Payアプリでは、おサイフケータイアプリと同じように電子マネーやポイントカードをまとめて管理管理できます。
各電子マネーやサービスのアプリをインストールしなければならないおサイフケータイに対して、Google Payは別途アプリをインストールすることなくGoogle Payのアプリ上で新規登録ができます。
nanacoにチャージしたり、既存のモバイルSuicaをGoogle Payで利用するなど一部機能については別途アプリが必要になる場合もありますが、チャージや支払い、利用履歴の確認など基本的な機能はGoogle Pay上で利用できます。Google Pay上でSuicaに新規登録した場合は税込み1,030円の年会費がかからないというメリットもあります。
Suicaを新規追加する
- 1. Google Payアプリを起動する
- 2. 「使ってみる」をタップ
- 3. Google Payに追加する電子マネーまたはクレジット/デビット/プリペイドカードを選択
- 4. 画面の案内に応じて追加する
モバイルSuicaを移行する
これまで利用していたモバイルSuicaの移行方法は以下の記事で詳しく解説しています。