Appleが2018年5月30日にリリースした「iOS 11.4」でiPhoneやMacなどで送受信したメッセージをiCloudに保管できる「Message in iCloud」が追加された。前年の6月に開催された開発者向けのイベント、WWDC18で発表された新機能がようやく登場した。
この記事ではメッセージを同期してiPhoneの空き容量を増やすこともできる「Message in iCloud」の使い方・設定方法を解説する。
目次
「Message in iCloud」とは?
「Message in iCloud」および「iCloudをMessageに保管」は、iPhone/iPad/Macで送受信したメッセージと添付ファイルをiCloudに保管・同期する機能。例えば、iPhoneでメッセージを受信してiCloudにアップロードすると保管されたメッセージがiPadやMacにも同期される。アプリからメッセージやチャットを削除すればすべてのデバイスから同時に削除することも可能だ。
メッセージの同期機能に加え、これまでデバイス内に保存されていたメッセージに添付の写真や動画などのファイルをiCloudに保管できるためiPhone等の空き容量も増やすことができる。なお、これまでデバイス内に保存されていたメッセージがiCloudに保管されることでセキュリティが気になるが、従来と同じようにエンドツーエンドで暗号化されるため安心だ。
「iOS 11.4」で正式に追加されたMessage in iCloudだが、初期状態では機能がオンになっていないため設定画面から変更が必要になる。
「Message in iCloud」が可能にすること
- メッセージをiCloudに保管・同期できる
- メッセージに添付された写真や動画はiCloudに保管されるためiPhoneの空き容量を増やせる
- バックアップからの復元以外でメッセージを移行できる
「Message in iCloud」の使い方と設定方法
「Message in iCloud」を利用するための前提条件としてiOSとmacOSのバージョンが最新版にアップデートされている必要がある。また、利用するすべてのデバイスにおいてApple IDでサインインし2段階認証の設定も必要。Apple IDの2段階認証を設定する方法はこちらの記事で詳しく解説している。
iPhone/iPadでオンにする
- 1. iPhone/iPadの設定画面を起動する
- 2. Apple IDをタップ
- 3. 「iCloud」を選択
- 4. 「メッセージ」のスイッチをオンにする
Macでオンにする
記事執筆時点で最新版のバージョン10.13.4のmacOSではiCloud in Messageを有効にする設定項目が存在していない。おそらく近日中にリリースされる最新版のmacOSでサポートされることが予想される。
- 1. メッセージアプリを起動する
- 2. メニューバーの「メッセージ」をクリック
- 3. 「環境設定…」をクリック
- 4. 「アカウント」タブを選択
- 5. 「iCloud in Messageを有効にする」にチェックを入れる
iCloudにメッセージを同期・アップロードする
「Message in Cloud」をオンにすれば、あとはメッセージアプリを起動するだけでiPhone/iPadで送受信したメッセージをiCloudに同期・アップロードできる。ただし、デバイスが電源およびWi-Fiに接続しているときだけiCloudにアップロードされるため注意が必要。逆に言えばiCloudの同期によってiPhoneのバッテリーが過剰に消費されることはないはずだ。
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