おそらく今年も秋にリリースされるであろう「iOS 9」
ここ2年のうちにリリースされたiOS 7とiOS 8では立て続けに大規模なアップデートが行われましたが、iOS 9では、OSの安定化と最適化に注力されるようです。
ここ数年で品質の低下が激しいiOS
過去2年間にリリースされたアップデートを振り返ってみると、iOS 7では、フラットデザインが取り入れられたことで大規模なデザインの変更が行われ、iOS 8では、サードパーティへのキーボードアプリや指紋認証センサの開放、アプリ間連携の強化など過去最大規模のアップデートが行われるなど、大規模な機能追加や改善が行われました。
ただ、それと引き換えに失ったのが「安定性」であり、それはiOSがリリースされてから絶対的な評価を得ていたものでした。
特にiOS 8へのアップデートでは、ユーザー辞書が消える、Macとユーザー辞書の同期ができない、とあるバージョンではアップデート後に3Gや4Gに繋がらなくなるなど、不具合を連続して発生させたことで、iOSのユーザーが大きな不満を抱き、iOS 8のシェアが約70%にとどまっている原因だとも言われています。
iOS 9ではバグの修正と安定性の維持、パフォーマンス向上に大きな焦点が当てられる
品質の改善が急務となっているiOSですが、9to5 MacがiOS 9の開発に携わるアップルのエンジニアから得た情報によると、iOS 9ではバグの修正と安定性の維持に大きな焦点を当てて、さらにパフォーマンスを高めるためのアップデートとなるようです。
Sources tell us that iOS 9 engineers are putting a “huge” focus on fixing bugs, maintaining stability, and boosting performance for the new operating system, rather than solely focusing on delivering major new feature additions.
引用元:Apple’s iOS 9 to have ‘huge’ stability and optimization focus after years of feature additions | 9to5Mac
iOS 8がリリースされた時には、多数のバグに加えて、アップデートするために必要な容量が巨大すぎるため、アップデートができなかったユーザーが多かったのではないかという見方もありましたが、iOS 9ではOSのサイズも維持されるようです。
iOS 9は、Mac OS X Snow Leopardのような動作安定のためのアップデートに
アップルがOSの動作を安定させるためのメジャーアップデートを提供するとなれば、真っ先に思いつくのが2008年にリリースされたMac OS X Snow Leopardです。目立った新機能はなかったものの、品質改善やパフォーマンスの改善に注力したことで安定性を向上させたことで、ユーザーからは好評を得ていました。
Macでは成功させた安定性を向上させるためのメジャーアップデート。iOSでも成功となるのでしょうか。
自身も最近になってiPhoneの画面が真っ赤に点灯するという恐怖体験をしたので、ここら辺で昔のiOSのように安定して動作するアップデートを期待しております。
コメントを残す