今年秋の発売が予測されている新型iPhone(仮称:iPhone 12)は、画面サイズの異なる4機種ラインナップで全機種が5Gに対応すると噂されている。
一部モデルは広いエリアで利用できるSub6に加えて、超高速なデータ通信が可能なミリ波に対応する“フル5G”になるとされているが、Appleは在庫を豊富に用意できず、発売から数カ月間は入手困難になるかもしれない。
“フル5G”の出荷台数は予測の半分か
DigiTimesが関係筋から得た情報によると、ミリ波に対応するiPhone 12の年内出荷台数は3,000万台〜4,000万台の予測に対して、実際には半分の1,500万台〜2,000万台になる可能性があるとのこと。
予測の半分ともなれば少なくとも年内は在庫不足が続くことが予想される。
Sub6の受信時最大3.4Gbps、送信時最大182Mbpsに対して、ミリ波は受信時最大4.1Gbps、送信時最大480Mbpsのため、より高速なデータ通信を利用したい場合はミリ波対応のモデルが欲しくなるが、5G自体の対応エリアが3キャリアともにかなり狭く、ミリ波が使えるエリアはさらに限定されている。
また、iPhoneユーザーを多く抱えるソフトバンクはミリ波の利用開始時期を2021年3月ごろとしているため、iPhone 12の発売直後にミリ波を利用することはできない。6月に5Gサービスを提供予定だった楽天モバイルも新型コロナウイルスの影響で開始時期を3ヶ月をめどに延期している。
各社とも数年かけて5Gの対応エリアを拡大させていく予定のため、ミリ波対応のモデルを買い急ぐ必要はなさそうだ。
これまでの噂によれば、ミリ波とSub6の両方に対応したiPhone 12はアメリカ/カナダ/韓国/イギリス、そして日本の5カ国で発売されると報じられている。5Gが普及していない国と地域ではコスト削減のために機能が無効化される可能性がある。
当初はすべてのモデルがミリ波に対応すると報じられていたが、最近では「iPhone 12 Pro」および「iPhone 12 Pro Max」の2機種に限定されるとの噂が多い。
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