2022年夏にNothing Phone (1)、2023年夏にNothing Phone (2)が発売され、最近カールペイCEOが最新機種と思われる画像をXに投稿したことを考えると、近いうちにNothing Phone (3)が発売されると予想されましたが、今年は発売されないようです。
Nothing Phone (3)は新しいAIを搭載して来年発売
Xに投稿された約5分間の動画では、スマートフォンからアプリがなくなる未来と開発中のAI機能が披露されています。
まず、カールペイはAIに触れる最初のハードウェアとして、毎年10億台が販売されているスマートフォンが主要なフォームファクタになると語ります。
一方で、スマートフォンはこの10〜15年においてあらゆるものが高速化し、美しく、スムーズになったものの、根本的な体験は変わっていないとします。
多くの企業や企業のトップが同じように語り、それを打ち破ろうとしましたが誰も成功していません。ただ本体の形を変えたり、大きさを変えるなど、アイデアが子供騙しだったこともありますが、おそらく誰も根本的な体験の変化を求めていないからではないでしょうか。
変化の必要性については語られていないものの、カールペイはOSがスマホの持ち主について必要なことをすべて把握して、すべてのサービスを呼び出し、結びつけることで快適になる“アプリのない世界”が根本的な体験の変化につながると信じているようです。
最初に紹介されたAI機能は、一人ひとりに最適化されたコンテンツで埋め尽くされたホーム画面。
Nothingはユーザーの状況に合わせた情報や、関連性の高い情報とのハブとして機能するホーム画面にしたいと考えたと説明します。
お気に入りの記事の提案やリマインダー、探していたファッションアイテムの提案、XやSpotifyのウィジェットなどが並び、明日飛行機に乗る場合、システムがQRコードを見つけてホーム画面に表示します。
現在のスマートフォンの世界では、通知が届いたらアプリを起動してQRコードを表示していますが、これが“アプリのない世界”の一端ということでしょうか。
もう1つは親友のような存在になる高度に最適化されたコンパニオン機能です。
いわゆる対話型のAIですが、ただ質問に答えてくれるだけではなく、一人ひとりに合わせてカスタマイズされ、人とAIとの距離感がさらに近いコンパニオンを目指しているようです。
このコンパニオン機能はホーム画面だけではなく、ロック画面やGlyphインターフェースを通じて表示したり、イヤホンを使って声でコミュニケーションすることも想定しているとのこと。
GoogleのGeminiやOpenAIのChatGPTは、AIの性能を競い合っていますが、Nothingはその路線は取らないようです(取れないでしょう)
PlayStationやXboxとは競争せず、独自路線で楽しい体験を作り出す任天堂をヒントにしてAIにおいても体験勝負をしかけるようです。
ただ、コンパニオンが親友のような存在になるという発想は昔からあったような気もします。向こうから話しかけてくるエモパーなんかもそういったような売り方をしていた気がしますが、Nothingは成功できるでしょうか。
これらの機能はわずかな期間で作られたプロトタイプのため、実現されるのか、実現されたときにどういったものに変化しているかのかはわかりませんが、カールペイはいくつかの機能がNothing Phone (3)で来年登場するとしています。
つまり、Nothing Phone (3)は今年発売されないということ。今年はPhone (2a)を発売し、様々なバリエーションを展開していることもあって一旦おやすみになります。
コメントを残す