Nothing Phone (3)の発売日は7月中旬か。ペリスコープ式望遠カメラ搭載
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

先日開催された「The Android Show」にて、NothingのCEOであるカールペイが、同社初の“真のフラグシップスマートフォン”となる「Nothing Phone (3)」を今年夏に発売すると予告しました。
価格は800ポンドで日本円に換算すると約15万円になる見込み。Nothing Phone (1)や Phone (2)が10万円を大きく下回る価格帯だったことを考えると、Phone (3)はスペックの大幅な強化が期待されます。
過去に多数の実績があるSmartprixが、独自情報としてPhone (3)の詳しいスペックについて報じています。
コードネームはアーボック
発売が近く迫っていることもあって、すでにGSMデータベースおよび、インドの品質安全保証を行うBISに登場し、Phone (3)のモデル番号が「A024」であることが確認されています。
この024はポケモン図鑑のずかん番号とリンクしたコードネームになっています。24番はアーボック。Nothingも以下の画像を投稿していることから間違いなさそうです。
— Nothing (@nothing) May 16, 2025
また、社内では「Metroid」というコードネームで呼ばれているそうです。
Nothing Phoneのコードネームは1つではなく、例えば、Phone (3a)では、ArcanineのほかにPacmanとも命名され、ソフトウェアバージョンの識別子にも使用されています。
- Phone (3)
- モデル番号:A024
- コードネーム:Metroid / Arbok(アーボック)
- Phone (3a) / Pro
- モデル番号:A059 / A059P
- コードネーム:Asteroids / Arcanine(ウィンディ)
- Phone (2a)
- モデル番号:A142
- コードネーム:Pacman / プテラ(Aerodactyl)
- Phone (2)
- モデル番号:A065
- コードネーム:Pong / Alakazam(フーディン)
- Phone (1)
- モデル番号:A063
- コードネーム:Spacewar / Abra(ケーシィ)
よりハイグレードなトリプルカメラを搭載
Phone (3a)シリーズに続き、Phone (3)にもSnapdragonのチップが採用されるとのこと。フラグシップモデル向けの「Snapdragon 8 Elite」が有力視されています。
カメラも大きく進化します。
ペリスコープ式望遠カメラの搭載に加えて、より大型のイメージセンサーを採用した広角カメラ、超広角カメラで構成されるトリプルカメラになるとのこと。
ペリスコープ式望遠カメラは、すでに今年発売されたPhone (3a) Proに搭載されています。
Phone (3a)よりも高性能なズームと、Sony製の大型センサー、光学手ぶれ補正、テレマクロに対応していますが、もちろんフラグシップモデルのPhone (3)には、よりハイグレードな望遠カメラが搭載されるでしょう。
Nothing Phone (3a) | Nothing Phone (3a) Pro | |
---|---|---|
望遠カメラ |
|
|
ズーム性能 | 光学2倍/ロスレス4倍/ウルトラ30倍 | 光学3倍/ロスレス6倍/ウルトラ60倍 |
バッテリー容量は、Phone (2)の4,700mAhをわずかに上回る程度。Phone (3a) Proの5,000mAhを超えるかは不明ですが、価格を考えれば、期待したいところです。
OSには、Android 15ベースのNothing OS 3.2を採用。なお、Android 16の正式リリースは6月となっていますが、Nothing独自の世界観との融合には少し時間がかかるかもしれません。
Android 16では、新しいデザイン言語の「Material 3 Expressive」が年内に導入される予定で、Nothingがどのように取り入れるかにも注目が集まります。
インドでは格安販売か
Smartprixは、Phone (3a)の発売時期について7月中旬の可能性が高いと伝えています。
800ポンドという予告から、インド市場では90,000インドルピー前後と予想されていましたが、同メディアは55,000インドルピー以下になる可能性が高いと報じています。
Nothingはインド市場で前年比577%という驚異的な成長を記録しており、Nothingにとって特別な市場になっていると考えられます。日本市場も同様の戦略対象になれば、15万円よりも安い価格で発売されるかもしれません。
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