日本発売は?Nothing Phone (3)が正式発表。価格・発売日・新機能・スペックまとめ
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Nothingが同社初の真のフラグシップスマートフォンとなる「Nothing Phone (3)」を発表しました。
前作のPhone (2)から約2年ぶりに登場した最新モデルは、最大の特徴であるGlyphインターフェースを大幅にアップデート。見た目だけでなく、AIやカメラ、ディスプレイ、バッテリー、そしてすべてを支えるチップセットが全方位で進化しています。
発売日は7月15日、7月4日から予約受付がスタートします。価格は799£/799ドルから。なお、日本発売に関しては未発表となっています。
Nothing Phone (3)の進化ポイント
最大のアップデートは背面のデザインです。
これまでのNothing Phoneシリーズは、音に合わせてLEDが光るライティングが最大の特徴でしたが、最新モデルは「Glyphマトリックス」に進化。単なる光による通知ではなく、まったく新しい体験を実現しています。

Glyphマトリックスは、25×25のLEDドットで構成され、カメラのセルフタイマーのカウントダウン、489個のマイクロLEDを使用した懐中電灯、音量レベルの確認、NFCの起動アニメーション、バッテリー残量、現在時刻などを表示。
また、Glyphマトリックスをカメラのライブプレビューとして使用することで、より画質の良いメインカメラで自撮りすることもできます。
Glyphマトリックスは背面のボタンをクリックして操作することも可能。じゃんけんやルーレットゲームのスピン・ザ・ボトルなどのミニゲームも遊べます。

賛否が分かれそうなデザイン

背面のデザインは大幅に変化したことで評価が分かれそうです。
なかでもカメラのレイアウトが印象的。レンズを近くに並べて1箇所にまとめることが定石ですが、Phone (3)はレンズを不規則に並べています。
机に置いたときにガタ付きが少ないメリットはあるかもしれませんが、単純に見た目が好みではない人もいるでしょう。指がレンズにかからないかも心配です。
本体のカラーはブラックとホワイトの2色から選べます。ボディはIP68の防水・防じんに対応したことで本体の耐久性も向上しています。
新たにペリスコープレンズを搭載
カメラはデュアルカメラからトリプルカメラに進化しました。
新たに追加された望遠レンズは、より遠くの被写体もくっきり撮影できるペリスコープ式を採用。3倍光学ズーム、6倍ロスレスズーム、60倍ウルトラズームによって遠景撮影やスポーツ観戦など、細かいディテールまで鮮明に捉えることが可能です。
望遠レンズはテレマクロ撮影にも対応しています。
通常、マクロ撮影は超広角カメラを使用しますが、望遠カメラを使用したテレマクロでは、遠い距離から接写することで影が入りにくいメリットがあります。
マクロ撮影は、超広角カメラを使って被写体に非常に近づいて撮影します。メリットは、非常に細かいディテールを捉えられることです。デメリットは被写体が照明やカメラの影で覆われやすい点です。 テレマクロ撮影は望遠カメラを用いて少し離れた位置からマクロのような写真を撮る手法です。メリットは影の影響を受けにくく、被写体を自然な状態で撮影しやすい点です。ただし、高倍率のため手振れやピント合わせが難しいというデメリットもあります。
Nothing Phone (3)で撮影されたテレマクロ撮影の作例は以下のとおりです。




超広角カメラを利用したマクロ撮影にも対応しています。
最短撮影距離は約10cmとされており、他メーカーで見られる最短2cmのような接写に比べると、遠い距離からの撮影になります。
マクロ撮影の作例も公開されていますが、昆虫撮影のため、苦手な人に配慮して掲載しません。気になる方はこちらのリンクから確認してください。
また、広角カメラには1/1.3インチの超大型センサーを搭載。これにより、暗所でも明るく、ノイズの少ないクリアな写真が撮影可能です。
さらに、動画撮影時には背面の赤色のドットが点滅する仕様となっており、録画中であることが一目でわかるようになっています。
Eliteではない。Snapdragon 8s Gen 4を搭載

チップセットはSnapdragon 8s Gen 4です。
Snapdragon 8 Plus Gen 1を搭載したPhone (2)と比べて、CPU性能が36%高速化、GPUが88%の性能向上、AI処理を担うNPUは60%強化されています。
真のフラグシップを謳いながら最高性能を誇る8 Eliteではなく、8s Gen 4を採用したことは不思議ですが、Nothingのカール・ペイCEOは「バランスの取れた体験を重視した」と答えています。
メモリとストレージは、12/256GBと16/512GBの2種類から選べます。
こうしたハードウェアの強化によって基本性能やゲーミングに大きく関わるグラフィック性能、AI体験が大幅に向上するだけでなく、5年間のOSアップデートと7年間のセキュリティアップデートにも対応しています。
AI
Phone (3a)シリーズで初搭載されたAI機能「Essential Space」も搭載されます。
専用のボタンを押すと、写真・スクショ・音声・テキストなど、あらゆるものを活用して保存。自動整理することで、AIが脳を保管する第2の記憶スペースになります。
新たに発言者を認識するボイスメモの書き起こしに対応。AIが会議の内容を要約したり、ToDoリストも作成します。
まったく新しい「Essentialサーチ」では、連絡先やコンテンツ、重要な情報を瞬時に検索できるAI機能。天気予報やスポーツの結果もリアルタイムで確認したり、デバイス上のデータにいつでもどこでもアクセスして必要な情報をすぐに探すことができます。
ディスプレイ

画面サイズは6.77インチ(1260 X 2800ピクセル)、ディスプレイ周りの黒いフチはPhone (2)よりも18%薄い1.87mmで見た目も改善しています。
画面の明るさは、なんとピーク輝度4500ニト、屋外輝度1600ニトで日差しの強い屋外でも画面がくっきり見やすく、120Hzのリフレッシュレートでスクロールやゲームの映像もなめらかに表示されます。
1000Hzのタッチサンプリングレートにより、短時間で画面を連続タップするような音ゲーでも正確に反映されます。
バッテリー容量は17%増加した5,150mAhで、20分以内に50%まで充電できる65W急速充電に対応します。
そのほか15Wのワイヤレス充電、5Wのリバースチャージに対応しています。
価格と発売日
繰り返しになりますが、Nothing Phone (3)の発売日は7月15日。販売価格は799£/799ドルからと案内されています。
日本発売に関しては未発表。日本向けの製品ページもまだ公開されていません。

Nothing Phone (3)のスペックまとめ
Nothing Phone (3) | |
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素材 |
|
サイズ |
|
重さ | 218 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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チップセット |
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メモリ | 12GB/16GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 6.0 |
FeliCa | ?? |
防水・防じん | IP68 |
USB | USB-C |
セキュリティ |
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センサー |
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位置情報 |
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アップデート保証 |
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