Nothing Phone (3a) vs iPhone 16 Pro Max:光学3倍・ロスレス6倍・テレマクロの実力を公式比較
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Nothingが3月4日に正式発表を行う「Nothing Phone (3a)」シリーズのティザー動画を公開しました。
動画はトリプルカメラの仕様を明らかにし、さらにiPhone 16 Pro Maxとのカメラ性能を比較する内容になっています。
50メガピクセルの望遠カメラ搭載
Nothing Phone (3a)のカメラ構成は、50メガピクセルの広角カメラと望遠カメラ(ペリスコープ)、8メガピクセルの超広角カメラの3眼仕様です。
前モデルのPhone (2a)では、50メガピクセルの超広角カメラが搭載されていましたが、Phone (3a)では望遠カメラが追加され、超広角カメラは8メガピクセルにスペックダウンしています。
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Nothing Phone (3a) vs iPhone 16 Pro Max
まずは曇り空のなかで劇場を撮影した比較が行われています。
Phone (3a)の写真は、iPhone 16 Pro Maxに比べて暖色系の色調が強く、シャドウ部分が明るく表現されています。シャドウを持ち上げすぎて、壁面のディテールが失われているのが個人的には気になるところ。
Nothingは、影の中にあるディスプレイ看板を拡大表示して、ダイナミックレンジの良さを強調していますが、Phone (3a)の写真は看板の白飛びが抑えきれず文字がぼやけています。
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暗所撮影の比較
次は暗いトンネルで暗所撮影時のカメラ性能をテストしています。
通常、スマートフォンのカメラは暗所では自動的に夜間モードが作動したり、十分な光量を確保するために、撮影完了までに時間がかかることもありますが、Nothingはどちらも短時間で撮影できたことを評価しています。
肝心の画質については、Phone (3a)はシャドウを持ち上げすぎているため、トンネルの雰囲気が損なわれています。
彩度も低くカラフルなペイントの再現度が低いほか、シャッタースピードが遅いため、歩行者の被写体ブレが目立ちます。
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望遠カメラの比較
今度はズーム性能を比較するため、壁面に描かれたLeake Street Archesの看板を6倍ズームで撮影しています。ディテールはPhone (3a)の方が優れているように見えます。
ビルを背景に電球を撮影した写真では、どちらも自然なぼけ感が表現されていますが、主題である電球に注目すると、iPhone 16 Pro Maxの方が表現が優れています。
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
望遠レンズを搭載したことで、物理的に寄らずに接写撮影が可能なテレマクロにも対応したようです。
どのように撮影したのかわからないとディテールなど細かなことは比較できませんが、少なくともPhone (3a)の方が明るく美味しそうに撮れています。
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動画の比較
手ブレ補正を比較するため、自転車に乗りながら街を走る様子を4K/30fpsで撮影しています。
画質・手ブレ補正ともにPhone (3a)の勝利です。ただ、気になるのは「iPhone 16 Pro Maxの動画は0.5倍で撮影されたものではないか」とコメント欄で複数人が指摘していることです。Phone (3a)に比べてあまりにも広い画角が根拠になっているようです。

個人的には、iPhone 16 Pro Maxの画質があまりにも酷いことが気になりました。
これが本当に広角カメラで撮影されたものならもっと酷評されているような気もしますが、老舗のカメラ評価サイトのDxOMarkでは、全スマホのなかでトップにランク付けされています。
新しい謎のボタンを確認
動画の冒頭で、電源ボタンのすぐ下に配置された謎のボタンが配置されているのを確認できます。
このボタンはカメラ関連と見られており、シャッターボタンやiPhone 16 Pro / Pro Maxのカメラコントロールのような機能を持つ可能性があります。ただし、今回の動画では詳しく説明されておらず、3月4日に詳細が明かされると予想されます。
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カメラアプリには、シャッターボタンの上に0.6x、1x、2x、3x、6xのズームボタンが並んでおり、ワンタッチで画角を変更できるようです。
Nothingによると、6倍ズームはロスレスズームとのことで、光学3倍の望遠カメラを使用し、50メガピクセルの高画素センサーの中心部をフルピクセルで切り抜くクロップズームを採用していると考えられます。
また、最大ズームは60倍で、Nothingはこれを「ウルトラズーム」と呼んでいます。実用レベルの画質かどうか置いといてPhone (2)では最大10倍だったため、大幅な倍率向上となります。
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