発売日が明後日になった「Pixel 4」シリーズ。指紋認証は廃止になり顔認証に移行する。
Pixel 4の顔認証は寝顔でも突破できる不安な要素があるが、もう1つアプリに対して不安要素があるようだ。
開発者の対応が必要に
Android Centralが公開した発売前レビューによると、Pixelの顔認証に対応しているのはGoogle Playで公開されている全アプリのなかでわずか5つだけとのこと。
5つのなかに人気のパスワード管理アプリ「1Password」が含まれているのは不幸中の幸いかもしれない。
こうなった原因はAndroidにある。各アプリが指紋認証に対応するには指紋認証用のAPI“FingerprintManager”を導入する必要があるが、顔認証をサポートするためにはAndroid 9(API 28)で追加された生体認証用のAPI“BiometricPrompt”を導入しなければいけない。APIが別になっているため、開発者の対応が必要になる。
Pixel 4が発売された直後は多くのアプリで顔認証が利用できず、指紋認証もないため手でIDやパスワードを入力する必要がありそうだ。
ただ、Googleは2019年11月1日以降にアップデートを実施するアプリについてはAPIのレベルを28以降に変更する必要があるとアナウンスしている。
API 28では“FingerprintManager”が非推奨になっているため、アプリを開発する段階で警告が表示されて“BiometricPrompt”への移行を促される。エラーではなくそのままアプリを提供することも可能だが、多くの開発者が対応する、と期待したい。
Pixel 4の顔認証はiPhoneの「Face ID」に比べて認証が高速*で認証範囲は明らかに広いと評価されているだけに利用できるアプリが少ないのは残念だが、ユーザーは開発者ができるだけ早く対応してくれることを待つしかない。
顔認証を高速化させるモーションセンスは日本で2020年春に提供予定
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