Googleアシスタントによる勝手な自動発信、人によっては遅い指紋認証、Material Youとゲームアプリの干渉問題など、さまざまな問題が報告されているPixel 6シリーズ
今回の報告は不具合ではないものの、新たに充電に関する問題が発覚しています。
「あっという間に、急速充電。」できず
本体サイズが大きくなったPixel 6シリーズではバッテリーが大容量化されました。特にPixel 6 Proは過去最大の5,000mAhを搭載し、電池持ちに不満はありません。
バッテリーの大容量化によって長くなるのは電池持ちだけではなく充電時間も同じ。この充電時間には大きな不満があります。
Googleは充電出力を旧Pixelの18Wから引き上げ、別売りの30W USB-C充電器を使用することを条件に「あっという間に、急速充電」とアピールしていますが、実際にはGoogle純正の30W USB-C充電器でも、旧Pixelに同梱された18Wの充電器でも、フル充電にかかる時間には10分ほどの違いしかなかったとAndroid Authorityが報告しています。
充電中の最大出力は30Wに及ばない22Wで、全体平均はわずか13Wとのこと。AnkerやSamsungといったサードパーティ製の充電器で同じように検証しても同様の結果が得られたようです。これは後日発売されるワイヤレス充電器「Pixel Stand」(第2世代)とほぼ同等の出力です。
出力が30Wに遠く及ばなくても約30分で50%に到達するため、Googleの説明に誤りはありません。しかし、充電量が50%を超えてから出力が徐々に低下し、60%時点で15W、80%時点で11W、95%時点で3.8Wまで落ち込み、フル充電まで約2時間以上かかるにも関わらず「あっという間に、急速充電」という謳い文句には納得いかない人がほとんどでしょう。
Android Authorityは、ピーク時でも本体温度が35°を超えなかったことから充電中の発熱に関しては高く評価し、バッテリーへの負荷を軽減する狙いがあるのではないかと推測しています。Pixel 6|6 Proは、過去最長となる5年間のセキュリティアップデートを提供することから、できるだけバッテリーにダメージを与えない考えは理解できます。
ただ、同じ充電器を使用して同じ5,000mAhの大容量バッテリーを搭載するGalaxy S21 Ultra 5Gを充電した結果、約1時間でフル充電に到達したことを考えると、Googleの充電に関するアルゴリズムはあまりにも過保護すぎて納得ができません。