「Pixel 6a」が2023年上半期のスマートフォン販売ランキングでAndroid部門で1位、iPhoneを含めた全体ランキング3位を獲得するなど、日本市場で存在感を高めているPixelスマートフォン。
例年どおりであれば、Googleは10月以降に新製品発表イベントを開催し、最新のPixelスマートフォン「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」を発表する見込みです。
最新モデルでは、SIMカードスロットが廃止されるかもしれません。
一部地域ではSIMカードスロット継続?
Androidの解析でおなじみのMishaal Rahmanは、数ヶ月前にOnLeaksがCADデータをもとに作成して公開したPixel 8、Pixel 8 Proの画像および動画にSIMカードスロットが存在していないことを指摘し、eSIMに移行する可能性があるとレポートしています。
OnLeaksが過去に公開したPixelスマートフォンの画像/動画には、いずれもSIMカードスロットが含まれていることを理由に今回の件は偶然ではないとしています。
SIMカードスロット廃止はなぜこれまで見過ごされてしまったのか。
それは推測による誤報を防ぐためにあえて言及しないOnLeaksのポリシーによるものだそうです。実際に彼と協力したmysmartpriceは、Pixel 8の画像/動画を公開しながらもSIMカードスロットについて言及していませんでした。
一方でPixel 8 Proの画像/動画を公開したsmartprixは、左側面にSIMカードスロットが存在すると報じていました。しかし、これはOnLeaksからの情報提供によるものではなく、smartprixによる独自の報道だったことが明らかになっています。
現時点でSIMカードスロットが廃止されるのか、継続されるのかはっきりしていません。廃止される可能性があるというだけです。
Googleは明らかにeSIM対応を加速させており、昨年発売したPixel 7、Pixel 7 ProはデュアルeSIMに初めて対応。今年後半には、機種変更の際に役立つeSIMの転送機能を提供することも発表しています。
現在、AndroidでeSIMを別の機種に移行するには、キャリアが案内する方法に従って再発行手続きを行う必要がありますが、同機能が提供されれば面倒な手続き不要でカンタンに別の機種にeSIMを転送できるほか、物理的なSIMカードからeSIMに変換することも可能。ちなみに、iPhoneではすでに同様の機能が提供されています。
こういった流れを考えると、SIMカードスロットが廃止される可能性はあるでしょう。
一方で、Pixel 8 Proに体温センサーが搭載されることを明らかにしたチュートリアル動画からはSIMカードスロットを引き出すための差し込み口が確認されていることを考えると、SIMカードスロットが廃止されたとしてもiPhoneと同じように一部の国や地域限定になる可能性があります。
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