BCNが2023年上半期のAndroidスマートフォン売れ筋ランキングを発表しました。
iPhoneも含めた2022年のスマートフォン年間売れ筋ランキングで10位にランクインした「Pixel 6a」が、au版とソフトバンク版でそれぞれ1位、2位を獲得。3位にはOPPOの「Reno7 A」が入っています。
BCNの調査は2023年1月1日から6月30日の期間中に集計されたもの。全国の主要家電量販店・ネットショップからの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースをもとにランキングが作成されています。
Pixelスマートフォンが日本市場で存在感をさらに強める
順位 | 機種名 | 参考価格 |
---|---|---|
1位 | Pixel 6a (au) | 53,270円 |
2位 | Pixel 6a (SoftBank) | 67,680円 |
3位 | Reno 7 A | 44,800円 |
4位 | Galaxy A53 5G SC-53C | 44,160円 |
5位 | AQUOS wish2 SH-51C | 22,000円 |
6位 | arrows We FCG01 | 26,180円 |
7位 | Xperia 10 IV | 53,900円 |
8位 | Pixel 7 (au) | 68,220円 |
9位 | Libero 5G III (Y!mobile) | 21,996円 |
10位 | Reno7 A (Y!mobile) | 43,200円 |
1位を獲得したPixel 6aは、Googleストアでの販売価格が5万円前半に設定された手ごろな価格帯のモデル。
手ごろな価格ながら上位モデルのPixel 6シリーズと同じデザインに同じGoogle Tensorチップを搭載。3年間のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートを保証しているため長期利用も安心。
60万人以上が参加したブラインドテストにおいて最も優秀と評価されたカメラを搭載するなど、コストパフォーマンスの高さで人気を集めているモデルです。
同じPixelスマートフォンでは、最新チップとより優れたカメラ、動画でも背景をぼかせるシネマティックモード、高出力のワイヤレス充電、デュアルeSIM、IP68防水・防塵に対応する上位モデルの「Pixel 7」も8位にランクイン。
さらに、今年5月11日に販売されたことで集計期間が1ヶ月ちょっとしかなかった「Pixel 7a」もドコモ版が14位にランクインしているとのこと。
ドコモは2019年5月発売のPixel 3a以来、Pixelスマートフォンの取り扱いをやめていましたが、取り扱いをやめた理由と考えられていた5Gを広いエリアで接続するためのn79バンドに対応したこともあって約4年ぶりに販売が復活。注目されていました。
BCNはPixel 6aとPixel 7aは2023年下半期の売れ筋ランキングでも上位に入る可能性が濃厚としています。
36カ月間使ってもサクサクな操作感が持続するというキャッチコピーで売り出されているOPPOの「Reno 7 A」も3位と10位にランクインして存在感を示しています。広角+超広角+マクロで構成されるトリプルカメラとeSIM、IP68防水・防じん、おサイフケータイに対応したモデルの価格は4万円前半。Pixel 6aよりもさらに安く価格設定されています。
今後はランキングの内容に変化あり?
ランキングトップ10に入ったモデルはすべて機種代金が7万円未満で、高額なAndroidスマートフォンは売れない、数が出ないといった傾向はこれまでと同じです。
ランキング入りしている機種の多くは一括1円、数十円など激安販売が確認されていますが、こういった状況に対して公正取引委員会は独禁法に違反する恐れがあるとの考えを示しています。ちなみに激安販売はiPhoneよりもAndroidの割合が高いとのこと。
こういった状況もあって現在は1円スマホなどの激安販売を規制しつつ、円安や端末の高機能化等によって端末価格が高騰したことによって、スマートフォンを買いにくくしている割引額の上限見直し(2.2万円から4.4万円に)が議論されています。
現時点で確定したことはありませんが、仮に1円スマホが規制されて激安販売がなくなり、割引規制が緩和されるのであれば、買いやすくなった高額・高性能なスマートフォンを選ぶ消費者が増えることが予想され、高い価格帯のモデルがより多くランキングに登場することになりそうです。
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