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MM総研が、2015年1月〜12月におけるタブレット出荷台数の調査を行い、調査結果を発表しました。出荷台数は943万台で5年連続の増加となっています。
なお、2年連続でWi-Fiモデルの出荷台数が減少し、キャリアが販売する3G/4G LTEに接続できるモデルが好調。格安SIMの需要増に合わせてSIMフリータブレットの需要が拡大しているとのこと。
アップルが6年連続のメーカー別シェア1位を獲得も、OS別シェアで苦戦
メーカー別シェア、アップルがダントツのシェアを保持するも、微減
メーカー別のシェアでは、アップルが378万台、40.1%のシェアを獲得して6年連続の1位。前年比では、マイナス1万台・3.5%の微減となりました。
アップルに続いて2位となったのはASUS。3位はHuawei、4位は富士通、5位はマイクロソフトで、いずれもシェアはひとケタ台。アップルのiPadが圧倒している状況です。
OS別シェア、Windowsが急伸、Android好調、iOSは微減
OS別のシェアでは、Androidが435万台・46.2%のシェアを獲得して2年連続の1位。前年比でもプラス10万台(+9.9%)となっています。
2位はアップルのiOSで、378万台・40.1%のシェアを獲得。前年比ではマイナス1万台(-0.3%)となりました。
両OSを抑えて最大の伸びを記録したのは、マイクロソフトのWindowsで、129万台の出荷を記録し、13.7%のシェアを獲得。前年比の出荷台数はプラス36.6%と大幅な伸びを記録しています。
Windowsタブレット急伸の理由は法人市場か
MM総研では、今後の予想として法人市場向けにWindowsタブレットが拡大すると予想していることから、法人市場で出荷台数を伸ばしているようです。
また、マイクロソフトが1月に発表した決算によると、2in1タブレットの「Surface」の売上が前年同期比で29%増を記録。Windows・デバイス・ゲームなどが含まれるMPC部門の売上のうち10%を占めるなど、好調を記録しています。
日本では、分割払いで購入できるLTE対応の「Surface 3」がワイモバイルから発売されました。前述したとおりキャリアから発売されている3G/4G LTE対応のタブレットが好調とのことで、少なくない影響を与えているのかもしれません。
- 2015年国内タブレット端末出荷概況 – 株式会社 MM総研
- Earnings Release FY16 Q2 – Microsoft
- スマホOS別シェア:iPhoneが初のマイナス、Androidとの差は10%未満に
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