いよいよ約1週間後に提供が開始されるアップルの定額制の音楽配信サービス「Apple Music」ですが、サービスには最初の3ヶ月間を無料で利用することができます。
定額制の音楽配信サービスは、国内ではAWAやLINE MUSICなどがサービスを開始したばかり。いずれも無料期間を提供してるため、ユーザーとしては自分の好きなアーティストの楽曲が配信されているのか、アプリの使い勝手はどうか、音質などを無料期間を使って自分にあったサービスを見つけることがため、嬉しい限りなわけですが、アーティストにとっては嬉しくないもののようです。
テイラー・スウィフト、Apple Musicへの最新アルバムの提供中止
今回、Apple Musicへの楽曲提供を中止したのは、国内ではテラスハウスの主題歌「We Are Never Ever Getting Back Together.」で有名なテイラー・スウィフト。
テイラー・スウィフトの公式ブログによると、アップルがApple Musicの無料期間中に配信された分の楽曲使用料については、アーティストに支払いを行わないとの方針を受けて、最新のアルバム「1989」をApple Musicにて配信しないことを決めたようです。
I’m sure you are aware that Apple Music will be offering a free 3 month trial to anyone who signs up for the service. I’m not sure you know that Apple Music will not be paying writers, producers, or artists for those three months.
引用元:Taylor Swift – To Apple, Love Taylor
また、テイラー・スウィフトはアップルのことを尊敬していると語った上で、今回の件についてはこれまでの心が広く革新的なイメージとは全くちがっていて、衝撃的で失望している。とコメントしています。
ちなみに、Apple Musicへの提供中止となった「1989」は最新のアルバムとは言え、2014年10月に発売された製品。自身もアルバムの売上は順調としながらも、3ヶ月間も使用料を得られないことが大きな痛手となる若いアーティストなど、音楽業界のことも考えた上で今回の決断に踏み切ったようです。
カテゴリ:ポップ, ミュージック, ロック
楽曲の評価:
定額制の音楽配信サービスで最も重要な要素のひとつが「楽曲配信数」だと思いますが、テイラー・スウィフトの考えに賛同して、最新の楽曲やアルバムをApple Musicで配信しないという方針が他のアーティストにも広がれば、「配信曲数3000万曲」(LINE MUSICやAWAは数百万曲)とするApple Musicの強みが大きく損なわれる可能性もあります。
利益を得られない3ヶ月の無料期間によってアップルはアーティストへの使用料を支払えず、アーティストは楽曲を提供しない、ユーザーは聴きたい音楽が配信されていない、ということになれば、楽曲数についてはApple Musicは他社と変わらない普通のサービス、もしくはそれ以下になってしまうのかもしれません。
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