Twitterを買収後、様々な改革を実行中のイーロンマスクCEO。今度は大量のアカウント削除をまもなく始めると予告しました。
対象となるのは“現在使われていないアカウント”で削除されるアカウント数は超大規模な15億とのこと。
これにより、過去にフォロワーを買っていたり、アクティブなフォロワーが少ないアカウントではフォロワーが大量に減少する可能性があります。
イーロンマスクが“現在使われていないアカウント”を削除する目的はユーザー名を開放することです。
ユーザー名は@から始まる5文字以上15文字以内の文字列。メンションやダイレクトメッセージの送受信に使用され、検索機能を使ってアカウントにアクセスすることもできます。
基本的に先に取ったもの勝ちではあるものの、ユーザー名の変更やアカウントの削除によって使われなくなった場合は他のアカウントが使用することも可能。
15億もの“現在使われていないアカウント”が削除されることで、めずらしい貴重なユーザー名が多数開放され、過去に取りたかったけど取れなかったユーザー名に変更できる機会が生まれることを喜ぶ人は多いでしょう。
These are obvious account deletions with no tweets & no log in for years
— Elon Musk (@elonmusk) December 9, 2022
イーロンマスクは“現在使われていないアカウント”の判断基準について「何年もツイートせず、ログインもしていないアカウント」としていることから、一切ツイートしていないアカウントだけでなく、過去に使われながら今は使われていないアカウントも含まれる可能性があります。
亡くなった人のアカウントも含まれるかもしれません。大量のユーザー名が開放されることを喜ぶ一方で、友だちや家族、芸能人やスポーツ選手などの生きた証の一部であるTwitterアカウントが消えることに同意しない人も多いはずです。
実際、過去にTwitterが使われていないアカウントを削除すると示唆したときも多くのユーザーが懸念を示すと、Twitterは配慮がなかったことを認めて故人のアカウントを保存する方法が見つかるまではアカウントを削除しないと方針を撤回していました。
We’ve heard you on the impact that this would have on the accounts of the deceased. This was a miss on our part. We will not be removing any inactive accounts until we create a new way for people to memorialize accounts.
— Twitter Support (@TwitterSupport) November 27, 2019
現在のところイーロンマスクはこの懸念に対して反応していませんが、思いやりがあれば現在示されている削除基準の「何年もツイートせず、ログインもしていないアカウント」に、“アカウントが新規作成された時から”という補足が入るかもしれません。
つまり、削除されるのは「アカウントが作られた時点から何年もツイートせず、かつログインしていないアカウント」になり、過去に活動していたアカウントについては削除を免れるかもしれません。この条件に該当するアカウントが15億も存在するかは不明ですが、少なくともユーザー名を開放する目的は達成されるでしょう。