「Twitter(ツイッター)」に投稿できるメッセージ――ツイートには140文字までの文字数制限がサービス開始当初から設定されていました。
140文字という文字数制限によってTwitterならではの面白さ・楽しみ方が生まれ、制限がもたらす面白さ・楽しさに多くの人が気づき、6秒動画のVineが生まれたりもしました。
そんなマイクロブログとも称されるTwitterですが、文字数制限を現在の140文字から1万文字に増やし、実質廃止とする計画があると報じられています。
2016年3月末に文字数制限を実質撤廃か
re/codeがTwitterの計画に詳しい複数の情報筋から得た情報によると、同社はコードネーム“Beyond 140.”(140の向こう側)と名付けたプロジェクトを推進しており、第1四半期(1月〜3月)末を目標に文字数制限を140文字から1万文字に変更する計画があるようです。
Twitter is building a new feature that will allow users to tweet things longer than the traditional 140-character limit, and the company is targeting a launch date toward the end of Q1, according to multiple sources familiar with the company’s plans.
引用元:Twitter 140-Character Limit About to Change | Re/code
最大1万文字の長文がタイムラインに投稿されるとなれば、スパムやボットによる悪質なツイートが増え、タイムラインが見づらくなるなどの弊害も気になるところですが、報道によれば140文字に縮小された状態で表示されたツイートをクリックすることで全文表示に切り替える方法をテストしているようです。
なお、正式提供前に文字数(1万文字)が変動する可能性もあるとしています。
Twitterのユーザー数は頭打ち、後発のInstagramにも抜かれる
Twitterのユーザー数は2015年Q3時点で3億2,000万人(前期比400万人増)となっています。SNSでトップシェアのFacebookは桁違いの14億人、Twitterのサービス開始から約4年遅れでスタートしたInstagramのユーザーは4億人超となっており、すでにTwitterを抜いています。
世界的に見たTwitterの勢いは徐々に下降線を描いているわけですが、この現状をどうにかするべく、昨年8月にダイレクトメッセージ機能にも適用していた140文字制限を1万文字まで緩和、さらに、昨年10月には新機能のアンケート投票を提供しましたが、ユーザーの獲得に繋がる効果は生んでいないように思えます。
そこで最終手段とも言える140文字の制限緩和です。1万文字まで緩和されるとなれば、実質廃止と言って良いかもしれません。ブログでも1万文字に達することはまれです。
サービス開始当初から設定していた140文字の制限は他のサービスとの差別化にもなっていました。1万文字まで制限を緩和することになれば、差別化要素を失ってしまい、Twitterの使われ方、タイムラインの雰囲気など、サービス内容がガラッと変わる可能性もあるわけで、とてつもなくリスキーな変更と思われますが、もうこれ以外に打つ手なしという状況なのでしょうか。
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