先月のアップデートで追加されたTwitterの「おすすめ」タブには、本来アルゴリズム順でツイートが並ぶはずですが、現在はフォローの有無に関わらずイーロンマスクのツイートで埋め尽くされているようです。
多くのTwitterユーザーが不満を述べた今、イーロンマスクはアルゴリズムを調整すると宣言しています。
おすすめタブがイーロンマスクで埋め尽くされる前、同CEOは1億人以上のフォロワーを獲得しているにも関わらず、ツイートの表示回数がたったの数百〜数千万回しかないことに明らかな不満を持っていました。
不満がうかがえる動きの1つとして、Twitterユーザーの1人がアカウントに鍵をかけると表示回数が増えることに疑問を持ち、アルゴリズムの問題を指摘するとイーロンマスクは自身のアカウントに鍵をかけて表示回数の増減を検証しました。
報道によればイーロンマスクはTwitterのエンジニアなどを集め、フォロワーと比較してあまりにも少ない表示回数について説明を求めたとのこと。しかし、エンジニアらがアルゴリズムの問題を調査したものの問題は発見されなかったようです。
そこで外的要因としてGoogleトレンドにおけるスコア(人気度)が持ち出されます。
GoogleトレンドにおいてイーロンマスクがTwitterの買収を発表した2022年4月のスコアはピークとなる100点を記録したものの、以降は大きく減少して現在のスコアはたったの10点になっています。
つまり、Twitterのアルゴリズムではなくイーロンマスクに対する世間的な関心が薄れた(Googleのアルゴリズム変更も含まれるでしょう)ことが原因で表示回数が減っているというわけです。
この説明には説得力があるように思えますが、納得がいかなかったイーロンマスクはエンジニアを解雇したと報じられています。おすすめタブがイーロンマスクで埋め尽くされたのはその数日後のことです。
Interesting update. Now in the section 'For You' Twitter algos will show you @elonmusk‘s tweets even if you are not following his account. pic.twitter.com/Em411qNiSi
— Russian Market (@runews) February 14, 2023
イーロンマスクは解雇だけでは満足せず、自分のツイートの表示回数が増えるような「何か」を行なったようです。
その証拠に1月や2月初期は表示回数が数百万のツイートも多数ありましたが、10日以降は大幅に増加しており、1000万台を下回ったのはスレッドツイートのみになっています。
表示回数が急激に増えた「何か」についてイーロンマスクは自身がツイートすることでツイートを届けるための内部サービスが過負荷状態になり最大95%のツイートが配信されていなかったと説明。
また、おすすめアルゴリズムが参考にするブロックについて、ブロック率ではなく絶対数を使用していたことからフォロワーの多いアカウントが不利になる状況にあったとのこと。
今月9日にはおすすめアルゴリズムを修正すると予告してそれは実行されたようですが、おすすめタブがイーロンマスクで埋め尽くされたことを受けて14日にアルゴリズムを調整すると予告されています。
「何か」にはイーロンマスクのツイートを贔屓するようなアルゴリズムの修正が含まれていたと考えるのが自然です。さて、予告された調整によって正常化するのでしょうか。
Please stay tuned while we make adjustments to the uh .… “algorithm”
— Elon Musk (@elonmusk) February 14, 2023
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