Appleは今年も春のスペシャルイベントを開催しない可能性が高いが、6月の世界開発者会議「WWDC」では昨年と同じ様にいくつかの新製品が発表されるかもしれない。新製品の筆頭候補は新型「iPad」で残念ながら「iPhone SE2」ではないようだ。
9.7インチの新型「iPad」は3万円を切る低価格、最後の指紋認証iPadに?
DigiTimesによると、上流のサプライチェーンが新型「iPad Pro」と低価格の9.7インチ新型「iPad」向けコンポーネントの出荷を最近開始し、Appleが2018年第2四半期(4月〜6月)に9.7インチの新型「iPad」を発表し、今年後半には新型「iPad Pro」が登場するのではないかと報じている。
新型iPadがどういったものになるかは報じられてないが、これまでの噂では9.7インチの新型「iPad」の販売価格は259ドル――日本円で約27,000円になるようだ。この価格帯であれば顔認証「Face ID」やベゼルレスの有機ELディスプレイが搭載される可能性は非常に低いはず。iPhone 8/iPhone 8 Plusと同じように最後の指紋認証「Touch ID」対応iPadとなるかもしれない。
新型iPadの具体的な発表時期は不明だが、カザフスタンなどの加盟国において電子製品の販売許可を与える権利を持つ機関のユーラシア経済委員会(EEC)が公開した販売許可リストに未発表のiPadであるモデル番号「A1954」「A1893」が掲載されていたことから発表間近とみられていて早けれれば今月中とも伝えられている。遅くとも6月開催のWWDC 2018までには発表される可能性が高そうだ。
なお、このリストにはモデル番号「A1954」「A1893」の2製品が掲載されているが、同じiPadのWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルかもしれない。モデル番号は離れているが、これまでに発売されたiPadではモデルが連番になるパターンと大きく離れたパターンの両方が存在している。
最初の顔認証対応iPadは12月に登場か
ベゼルレスデザインの新型「iPad Pro」のイメージ / Photo by Benjamin Geskin
最初の顔認証「Face ID」対応モデルとみられているのが今年後半に登場すると報じられた新型「iPad Pro」だ。有機ELディスプレイではなく、従来の液晶ディスプレイを採用するようだがホームボタンを廃止しベゼルレスになると報じられている。もしかすると秋に発表される全でのiPhone、iPadに顔認証とベゼルレスディスプレイを採用するのではないだろうか。
なお、顔認証「Face ID」は本体を横向きにすると顔を正常に認識できず画面ロックを解除することができない。顔の登録も一人に限られているためファミリーで利用することも多いiPadには向いていないが、秋に正式登場する「iOS 12」でそれらを全て改善した上で今年後半に新型「iPad Pro」を発売する計画なのかもしれない。
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