Appleは昨年、オンラインイベントを開催してM1チップ搭載のiPad Air、第3世代のiPhone SE、M1 Max|M1 Ultraを搭載したMac Studio、27インチ5K RetinaディスプレイのStudio Displayといった大量の新製品を発表しましたが、今年は何のイベントも開催せず、iPhone 14とiPhone 14 Plusの新色をプレスリリースで発表するだけに留まるようです。
ということで今年最初に開催されるビッグイベントは開発者向けのWWDC2023です。
WWDCは長年新製品が発表される場ではなかったものの、2017,19,22年とここ数年は新製品が発表される機会が増えており、今年はM3チップとM3チップを搭載したデバイスが登場するようです。
M3チップがWWDC2023で発表
Mark Gurmanの最新レポートによると、Appleは今年の春遅くから夏にかけて3つの新しいMacを発表するようです。
新しい3つのMacは、初の15インチディスプレイを搭載したMacBook Air、初めてAppleシリコン(M2 Ultraと予想されている)を搭載したMac Pro、13インチ MacBook Airとレポートされています。
2つのMacBook Airには、3nmプロセスによって性能と消費電力が大きく向上するM3チップの搭載が見込まれているとのこと。
発表および発売時期については、AppleがiPhoneのAシリーズチップのように毎年アップグレードしたいと明言していることと、アップデートサイクルの関係(M2チップはWWDC2022で発表された)からWWDC2023でのM3チップとMacBook Airの同時発表が予想されています。
WWDCを機にAppleはM3チップを広く展開するようで、今年後半にM3チップ搭載のiMac、2024年にM3 Pro、M3 Maxチップを搭載したMacBook Proを発表するようです。
さらに、2024年前半にはM3チップと有機ELディスプレイを搭載したiPad Proが登場するようです。となると現行モデルにM1チップが搭載されているiPad Airの後継機が、M2チップとM3チップのどちらを搭載してどのタイミングで発売されるのか気になるところですが現時点で情報はないようです。
- 2023年6月初旬?WWDC2023
- 15インチ、MacBook Air(M3)
- 13インチ、MacBook Air(M3)
- 2023年夏
- Mac Pro(M2 Ultra)
- 2023年後半
- 24インチ、iMac(M3)
- 2024年前半
- iPad Pro(M3)
- 2024年
- MacBook Pro(M3 Pro、M3 Max)
タッチ操作対応のMacBookが2025年に登場?
今年も6月初旬の開催が見込まれるWWDC2023をキッカケにM3チップ搭載デバイスが続々登場するようです。それでもチップの最新化はデバイス全体を見渡すとマイナーアップデートに過ぎません。
Mark Gurmaによれば、Macシリーズのビッグアップデートは2025年以降に控えており、その中には初めてタッチ操作をサポートした有機ELディスプレイを搭載したMacBook Proも含まれているそうです。
これまでに何度もiPadとMacが統合すると報じられていますが、AppleのティムクックCEOは約5年前のインタビューでiPadOSとmacOSを統合しようとするとトレードオフや妥協が必要になり、統合はユーザーが求めていないと明確に否定しています。
その言葉どおり現在もiPadとMacは別々に存在しているものの、近年のアップデートで追加された機能によって親和性が年々高まり、境界線も薄くなりました。
キーボードやマウスを1組用意するだけでMacとiPadを両方操作できる「ユニバーサルコントロール」やMacのようにアプリのウィンドウサイズを自由に変更したり重ねて表示できる「ステージマネージャー」は、MacとiPadの距離を近づけた代表的な機能でしょう。
とは言ってもmacOSはあくまでもマウスやトラックパッド操作に最適化されたインターフェースで、指を使ってタッチ操作するには各種アイコンやボタンがあまりにも小さいため、大幅な最適化が必要になりそうです。
操作方法によってiPadライクなインターフェースに変換されることも考えられますが、信ぴょう性のある情報や具体的な情報が出てくるのはまだまだ先のことになりそうです。
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