マイクロソフトがノキアの携帯電話事業を54.4億ユーロ、日本円で約7130億円で買収したことがわかりました。
今回の買収により携帯電話やスマートフォンなどのデバイス、携帯電話などで利用できるサービス、ノキアが保有する特許、地図サービスの所有権がノキアからマイクロソフトに移ることとなります。
2014年第1四半期にも買収完了
買収額の内訳としてはデバイスとサービス事業が約5000億、ノキアが保有する特許が約2000億円と発表されています。取引額は端末&サービス事業の買収で約37億9000万ユーロ、特許ライセンスに16億5000万ユーロで、総額 約54億4000万ユーロをマイクロソフトが支払います。日本円にして約7130億円。
両社の取締役会はすでにこの取引を承認しており、今後はノキア株主の承認手続きと関係当局からの認可を得て、2014年の第1四半期にも完了する予定。
引用元:速報:マイクロソフトがノキアの端末&サービス事業を買収、特許使用料込み約7130億円 – Engadget Japanese
現在はマイクロソフトとノキアの取締役会で承認されており、今後、ノキアの株主と関係当局からの認証を得て2014年第1四半期にも買収が完了します。
スマートフォンの波に乗れなかったノキア
ノキアといえば2005年ごろ、つまりスマートフォンが普及するまでは世界第1位のシェアを誇っていました。しかし、2007年にAppleがiPhoneを発売、2008年にGoogleがAndroidを発表し、両OSを搭載したスマートフォンが本格的に普及し始めると、ノキアはシェアを維持するのが難しくなり、2010年には過去10年近く維持していたシェア30%を切り、2011年にはついにシェア1位の座をAppleに明け渡すだけでなく、サムスンにも抜かれシェア3位まで転落していました。
日本ではドコモ、ソフトバンクモバイル、au(当時IDO)からノキア製の携帯電話が発売されましたが、2008年10月〜11月にかけてNokia E71を発表したものの、2008年11月27日に日本市場からの撤退を表明し、発売中止。それ以降ノキアブランドの携帯電話は日本で発売されていません。
また、ノキア傘下のVERTUが2009年2月にドコモのMVNOとして販売価格数百万円の高級志向の携帯電話を発売したものの、ノキア同様スマートフォン移行の波に乗れず2011年8月末で日本から徹底したため、日本から完全撤退することになりました。
マイクロソフトの買収で期待したいこと
スマートフォンの波に乗れずシェアを落としてしまったノキアですが、2011年2月のマイクロソフトとの提携をキッカケにSymbian OSやMeeGoからWindows Phoneにシフトし、「Lumia」ブランドを展開しています。2013年第2四半期の決算発表では「Lumia」の販売台数が前四半期比で32%増加し、シリーズ過去最高の760万台を記録してたことを明らかにするなど、今ようやくスマートフォンで評価を得つつあるところです。
一部のユーザーから日本での発売を期待する声もあり、これまでWindows Phoneを触ったことがない僕自身もぜひ触ってみたい「Lumia」ですが、今のところWindows Phone自体が日本で発売される予定なしといった状況です。
auとソフトバンクがiPhoneを優遇し、ドコモはツートップ施策を導入して特定の機種を優遇するなど新規参入は非常に難しいかと思いますが、「Lumia」の日本投入に期待したいです。
▼そういえばファーウェイが買収を検討しているとの話しもありましたね。
・なんとファーウェイがノキアの買収を検討しているらしい!
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