3月4日、Googleが開発者向けにリリースしているデベロッパープレビュー版Android 12の最新版となるバージョン1.1の配信を開始した。
Android 12では通知や設定画面などのデザイン変更が行われ、iPhoneライクな片手モードや片手操作に最適化されたインターフェースなど含むメジャーアップデート。正式配信日は8月以降と案内されている。
致命的な不具合を修正
Android 12 デベロッパープレビュー 1.1のアップデート内容は以下のとおり。
- 一部のデバイスでWi-Fiの電波が強い場合でも切断されてしまう問題を修正
- 一部のデバイスでロック画面にて電源キーとボリュームダウンキーを同時に押してスクリーンショットを撮影すると“System UI keeps stopping”のメッセージが表示される問題を修正
- ウェイクロック(バックグラウンドでアプリ等が動作する状態)によるバッテリーの過剰消費バグを修正
- デバイスがサスペンド状態の時に指紋認証センサーが動作不可になる問題を修正
- アプリ通知の設定にアクセスすると設定アプリがクラッシュする問題を修正
- デバイスのアップデート後にシステムUIがフリーズする問題を修正
- 緊急速報アプリがandroid.permission.BROADCAST_CLOSE_SYSTEM_DIALOGS権限を取得できず、緊急速報がクラッシュする原因となる問題を修正
- 一部のデバイスで断続的に再起動する問題を修正
- 一部のデバイスでPINを使ってロックを解除すると再起動する問題を修正
今回のアップデートでは、Wi-Fiの切断やたびたび起きる再起動、バッテリーの過剰消費、設定アプリや指紋認証センサーのクラッシュなど通常使用するにあたって致命的な不具合が修正されている。
目立った新機能の追加や変更は報告されていないが、先日配信された2021年3月のセキュリティアップデートやPixelスマートフォン向けの機能追加アップデート「feature drops」も適用されるためデベロッパープレビューを利用しているデバイスは今すぐアップデートしておこう。
デベロッパープレビュー版は来月も最新アップデートが提供される予定。開発が順調に進めば5月にはOTAによるAndroid 12のインストールが可能なベータ版が提供される。同月にはGoogle I/Oがおそらくオンラインで開催され、すでに具体的なリーク情報が報告されている「Pixel 5a」などの新製品も登場する可能性がある。
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