アップルが、iPad Pro 9.7インチ向けに「iOS 9.3.2」を再配信しました。
iOS 9.3.2は、5月17日に配信が開始されましたが、配信直後にiPad Pro 9.7インチが文鎮化したとの報告が相次ぎ、配信から4日後にようやく配信がストップしていました。
iOS 9.3.2の“文鎮化アップデート”から2週間超でようやくバグ解消
iOS 9.3.2にアップデートしたiPad Pro 9.7インチでは、「Error 56」が表示され、正常な動作はもちろん、再起動、リストアもできなくなるという致命的な不具合が発生。
アップルの広報は、米メディアのiMoreに対して問題は修正中で出来るだけ早く修正したアップデートの配信を開始するとコメントし、このコメントから2週間が経過した今日、ようやく修正版が配信されました。
バグ多数のiOS 8/9、アップルに改善策はあるか
iOSのバグを振り返ると、2014年にリリースされたiOS 8.0.1でiPhoneが圏外になるという致命的なバグが発生。
その後も細かいバグの発生と修正を繰り返したことで、iOS 8.3からはユーザーも配信前のiOSを体験してバグ報告ができるパブリックベータ版の提供が開始されました。
ただ、iOS 9でも「スライドでアップグレード」画面から先に進まなくなるバグが発見され、iOS 9.3では、iPhoneを含めた複数のデバイスでリンクが動かなくなる致命的な不具合が発生するなど、状況は改善されておらず、ここ2年のiOSは不安定な印象を受けます。
アップルは約10日後に世界開発者会議「WWDC 2016」を開催し、初日の基調講演で「iOS 10」が先行発表されるはずです。ドキドキする新しいOSのお披露目にはもちろん期待しますが、不安定なアップデート品質による悪いドキドキ感を解消する取り組みにも期待したいところです。
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