今年初旬に発表されたSamsungとHuaweiの折りたたみスマートフォンが、延期を経て来月ようやく発売を迎える。
折りたたみデバイスの開発にはAppleも興味を示していて早ければ2020年にも発売される可能性があるようだ。
3割以上が折りたたみスマホの購入に高い関心を示す
UBSの調査によれば、3割以上が折りたたみスマートフォンの購入に高い関心を示しているものの、高額な端末価格が購買欲にストップをかけているという。
それもそのはず。一般的なスマートフォンは10万円でも高いと言われるが、折りたたみスマートフォンはSamsungの「Galaxy Fold」が1980ドル〜(約21万円)、Huaweiの「Mate X」が2,299ユーロ(約27万円)と約2倍以上になっている。
その一方で、折りたたみスマートフォンであれば一般的なスマホの価格に400〜500ドルを追加しても購入したいと思っている人が多く、Appleの折りたたみデバイスであれば、より高額な600ドルを追加しても良いと考えている人が多いそうだ。
この調査を踏まえてUBSのアナリストは「Appleにとって(折りたたみスマートフォンは)特に重要」と説明する。
Apple初の折りたたみデバイスはiPadか
UBSによれば折りたたみスマートフォンに関する知的財産権の多くはSamsungが取得しているとのことで、Appleが折りたたみのスマホを開発するにあたり特許などの知的財産が障壁になるかもしれない。
10年以上前、Appleはそれまで当たり前だったハードキーボードをスマホから取っ払い、指で操作できる巨大なディスプレイを搭載したiPhoneと、iOSによるインターフェースを発表してスマートフォンを再定義し、特許を取りまくったことでSamsungなどのライバルメーカーが困る状況になった。
AppleとSamsungの立場が逆転した形で同じような状況が生まれる可能性はある。
それでもAppleは折りたたみスマートフォン関連の技術開発を進めていて、早ければ2020年にはAppleの折りたたみデバイスが登場する可能性があるという。ただ、可能性は2021年の方が高いそうだ。
また、最初の折りたたみデバイスはiPhoneではなくiPadになると予測している。iPadをポケットに入れて持ち運べるのか、ディスプレイを開くとMacBookサイズになるのかはわからないが、いずれにしても発表されれば大きな注目を集めそうだ。
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