5月9日、Googleが開催した開発者向けのイベント「Google I/O 2018」で音声アシスタント「Googleアシスタント」のアップデートを発表した。近く提供されるアップデートによってGoogleアシスタントを内蔵する「Google Home」と、よりスムーズに、より自然な会話が可能になる。
「OK Google」は1回でOK。「Continued Conversation」が登場
現在のGoogle Homeは連続した質問に対応していないため、例えば今の時間と天気を教えてもらいたい時は「OK Google 時間を教えて」「OK Google 今雨ふってる?」と1つずつ質問する必要があり、とてもぎこちなく面倒くさい。
これを解消する新機能「Continued Conversation」が間もなく提供される。提供後は「OK Google時間を教えて」と質問してGoogle Homeから返事をもらったあとに「今日の天気も教えて」と続けて質問ができる。この新機能は今後数週間で提供される予定だ。
一度のやりとりで複数の質問に答える「Multiple Actions」
一度の会話で複数の質問を聞いてもらえる「Multiple Actions」も今後のアップデートで提供される。例えば、「東京と大阪の天気を教えて」と質問すると両方の地域の天気を教えてくれる便利な機能だ。Multiple Actionsの提供時期はローリングアウト中だが日本語の対応時期は明らかにされていない。
子どもにも人気の音声アシスタント。GoogleはGoogle Homeに命令をする子どもの口調が荒々しくなってしまうという保護者の要望に応えてGoogleは「Pretty Please」を追加する。これは「OK Google」と話しかけたあと「Please〜」を付けて話しかけると子どもを褒めてくれる新機能だ。リリース時期は今年後半とのこと。
6つの新しいボイスを追加
さらに、Googleアシスタントに男女3人ずつ、6つの新しい声が追加される。そのうちの1つは「ラ・ラ・ランド」に出演し、主人公と共演するミュージシャンを演じたアメリカの男性歌手、ジョン・レジェンドで追加時期は2018年後半。Googleはディープラーニングを採用した音声生成システム「WaveNet」の進化によって従来は数百時間かかっていた作業が大幅に短縮されたことも明らかにしており、今後も新しい声の追加に期待できる。
コメントを残す