Googleが2024年発売に向けてコストパフォーマンスに優れた新型スマートフォン「Pixel 8a」を開発しているようです。
前世代のPixel 7aは1万円値上げされながらも上位モデルと同じデザインのボディに独自チップGoogle Tensor G2を搭載。大幅にアップグレードされたディスプレイとカメラ、顔認証を備えたことで高い人気を集めたことから、Pixel 8aにも大きな期待ができます。
この記事では、持ちやすくなった新形状の採用が噂されている「Pixel 8a」がいつ発売されるか、新機能、価格などの最新情報をまとめています。情報は正式発表まで随時更新します。
目次
- 1分でわかるPixel 8aの噂まとめ
- Pixel 8aの発売日はいつ?発表日は?
- デザイン
- 大きさ
- Google Tensor G3
- カメラ
- 7年間のアップデート長期保証
- 価格は値上げか
- Pixel 8aとPixel 7aの比較
1分でわかるPixel 8aの噂まとめ
- 丸くなった形状の新デザインを採用
- 大きさはPixel 7aとほぼ同じ
- 大型化されたカメラバーにデュアルカメラを搭載
- 上位モデルと同じGoogle Tensor G3を搭載
- マジックエディタなどAIカメラ機能に対応か
- 7年間のアップデート保証に対応か
- ロック画面以外でも使える顔認証に対応か
- Pixel 8 ProのようなBayカラーをラインナップ
- 大幅な値上げの可能性あり
- 2024年5月発表か
Pixel 8aの発売日はいつ?発表日は?
Googleは毎年秋にフラグシップモデルを発売し、翌年の初夏に価格と機能を抑えた割安なPixel Aシリーズを発売します。
2023年発売のPixel 7aは5月11日午前2時から開催されたGoogle I/Oで発表。イベント直後にGoogle Storeで販売がスタートしました。
おそらく今作も5月ごろに開催されるGoogle I/Oで発表されたあとに発売されるものとを予想されます。
機種名 | 発表日 | 予約開始日 | 発売日 |
---|---|---|---|
Pixel|XL | 2016年10月5日(水) | 2016年10月5日(水) | 2016年10月21日(金) |
Pixel 2|2 XL | 2017年10月5日(木) | 2017年10月5日(木) | 2017年10月20日(金) |
Pixel 3|3 XL | 2018年10月10日(木) | 2018年10月10日(木) | 2018年11月1日(木) |
Pixel 3a|3a XL | 2019年5月8日(木) | 2019年5月8日(木) | 2019年5月17日(金) |
Pixel 4|4 XL | 2019年10月15日(火) | 2019年10月15日(火) | 2019年10月24日(木) |
Pixel 4a | 2020年8月3日(月) | 2020年8月14日(金) | 2020年8月20日(木) |
Pixel 4a 5G | 2020年10月1日(木) | 2020年10月1日(木) | 2020年10月15日(木) |
Pixel 5 | 2020年10月1日(木) | 2020年10月1日(木) | 2020年10月15日(木) |
Pixel 5a 5G | 2021年8月18日(水) | 2021年8月18日(水) | 2021年8月26日(木) |
Pixel 6|6 Pro | 2021年10月19日(火) | 2021年10月19日(火) | 2021年10月28日(木) |
Pixel 6a | 2022年5月11日(水) | 2022年7月21日(木) | 2022年7月28日(木) |
Pixel 7|7 Pro | 2022年10月6日(木) | 2022年10月6日(木) | 2022年10月13日(木) |
Pixel 7a | 2023年5月11日(木) | 2023年5月11日(木) | 2023年5月11日(木) |
Pixel 8 | 2023年10月4日(水) | 2023年10月5日(木) | 2023年10月12日(木) |
デザイン
Pixel 8aのデザインは過去に多数の実績があるOnLeaksとSmartPrixによってすでに判明しています。
上位モデルのデザインと酷似していて、本体の丸みを強めることによって本体が深く握りやすくなります。
背面のカメラバーはPixel 7aよりも大きく、レンズを保護するガラスの面積も大型化します。ガラスの面積が大きくなる理由は不明ですが、超広角カメラの視野角増大やイメージセンサーの巨大化と関係があるのかもしれません。
また、Pixel 7シリーズで報告されていたガラスが突然割れる欠陥を解消するための仕様変更とも推測できます。
前面のデザインは、ディスプレイ周りの黒いフチ(ベゼル)が薄型化されたPixel 8よりもベゼルは分厚く、特にアゴと言われる下側のベゼルは他の3辺とは明らかに厚みに違いがあります。
現在のところカラーに関する情報はないものの、プロトタイプではPixel 8 Proと同じBayカラーが確認されています。




公式壁紙が流出
発売から数ヶ月前の段階ですが、すでにPixel 8aに採用される公式の壁紙が流出しました。公開したのは多数の実績があるKamila Wojciechowskaです。
流出した壁紙はチタンを含んだチタン石をテーマにした「チタナイト」、めずらしい青い重昌石をテーマにした「バライト」、Pixel FoldやPixel 8 Proにも採用されている陶器をモチーフにした「ポースレン」、黒いつやが綺麗な赤鉄鉱をテーマにした「ヘマタイト」の4種類。それぞれダークモード用の壁紙も用意されています。
Googleは本体カラーごとに壁紙を用意するため、それぞれがPixel 8aの本体カラーに直結している可能性が高く、Pixel 8aのカラーは緑、青、白、黒の4色になる可能性があります。
大きさ
本体の大きさは152.1 x 72.6 x 8.9mmと報告されています。
前作のPixel 7aは152 x 72.9 x 9mmだったのでわずかに小さくなるものの、大きさはほぼ同じ。大きさは変わらないものの角が丸くなることで本体を深く握れるため片手操作は快適になるはずです。
また、同じ形状のPixel 8は150.5 x 70.8 x 8.9 mmのため、よりコンパクトなスマートフォンが好きな人はPixel 8を選ぶことになりそうです。
機種名 | 高さ | 幅 | 厚さ |
---|---|---|---|
Pixel 8a | 152.1 mm | 72.6 mm | 8.9 mm |
Pixel 7a | 152 mm | 72.9 mm | 9 mm |
Pixel 6a | 152.2 mm | 71.8 mm | 8.9 mm |
Pixel 8 | 150.5 mm | 70.8 mm | 8.9 mm |
Pixel 7 | 155.6 mm | 73.2 mm | 8.7 mm |
Pixel 6 | 158.6 mm | 74.8 mm | 8.9 mm |
Google Tensor G3
Pixel 8aのコードネームである“Akita”の名前が付与されたベンチマークスコアが発見されています。
チップはPixel 8シリーズと同じ1ビッグ・4ミドル・4リトルの9コアのCPUとArm Mali-G715のGPUで構成されており、CPUのクロック数もPixel 8シリーズと同じです。
Geekbench 5で計測されたスコアはシングルコアが1218、マルチコアが3175を記録。Pixel 8と比べるとマルチコアがわずかに低く出ているものの、Pixel 8aはGoogle Tensor G3を搭載している可能性がとても高いです。
Google Tensor G3の性能はPixel 7aに搭載されたTensor G2に比べて、CPUが最大15%、GPUが最大25%も向上していますが、多くのAndroidフラグシップスマートフォンに搭載されているSnapdragon 8 Gen 2に比べてかなり低い性能です。
Google Tensor G3は、従来のパフォーマンス指標を重要視しておらず、Googleは体験を前進させることを重要視していると説明しています。
Pixel 6aに搭載された第1世代のGoogle Tensorと比較すると、オンデバイス(ネットを介さず端末のみで処理すること)で2倍以上の機械学習モデルを実行できるようになり、モデル自体もさらに洗練されたものになっています。
カメラの体験向上に加えて、Googleアシスタントでは、会話の間や「えー」「あのー」といった間をつなぐ言葉を理解できるようになったことで、より自然な会話が可能に。データセンサーで使用しているものと同じ音声合成モデルを初めて採用したことで、ウェブページの音声読み上げや別言語に翻訳することもできます。
また、Pixel 7aの顔認証は画面ロックの解除だけでしか利用できなかったものの、機械学習の進化によって顔認証のセキュリティレベルが向上したことで、銀行系アプリの起動やパスワード管理アプリ、決済アプリといった重要な情報にアクセスする時にも顔認証を利用できます。
カメラ
Pixel 8aには、Pixel 7aと同じ広角レンズと超広角レンズで構成されるデュアルカメラが搭載されます。
それぞれのレンズおよびイメージセンサーのハードウェアアップデートの詳細は現時点ではわかっていません。
しかし、Google Tensor G3が搭載されることで、ソフトウェア処理によって画質と編集機能が向上することは間違いありません。
1つは「編集マジック」(マジックエディタ)で、高度なAIを用いてクラウドにアップロードした写真から邪魔なものを自然に取り除いたり、場所を移動したり、空の色合いを変えることで昼間に撮影した写真をサンセットで撮影したかのように編集できます。


グループショット/集合写真に役立つ「ベストテイク」では、目をつむったり下を向いている顔を認識してベストな表情を提案し、自然に合成することができます。なかなかカメラを向いてくれない子どもを撮影する時に便利な機能です。


動画では背景のノイズを解析してカテゴリごとに音声を小さくできる「音声の消しゴムマジック」が追加される可能性があります。
また、新しいLive HDRによって色・コントラスト・ダイナミックレンジを向上し、より高いディテールで記録します。なお、新しいLive HDRには新しいカメラセンサーが必要になるため、Pixel 8aのカメラハードウェアもアップデートされる可能性があります。
ほかにもマクロ撮影、肌の色を正確に表現するリアルトーンとハイライト・シャドウを別々で調整できるデュアル露出の動画対応、写真の表現力を1-2段階引き上げるウルトラHDRにも対応する可能性があります。
7年間のアップデート長期保証
Google Tensor G3を搭載したPixel 8シリーズは、7年間のOSアップデート・7年間のセキュリティアップデート・7年間の機能追加アップデート(Feature Drop)に対応しています。
7年もの長期間、同じスマートフォンを利用する人は少ないかもしれませんが、長期間のアップデート保証によって安心してスマホを購入できるほか、中古価格が値上がりして価値が向上する可能性があります。
2年が目安であるバッテリー交換を心配する人もいるでしょう。
日本ではキャリアが保障サービスを提供しているほか、iCrackedが純正パーツを使った正規サービスプロバイダとしてバッテリー交換サービスを提供しています。交換費用は15,000円前後です。
なお、Googleは純正パーツの提供も7年間保証しているため安心。と言いたいところですが、“修理する権利”が認められていない日本では、Googleから純正パーツの提供を受けるキャリアやiCrackedが修理サービスを利用する必要があります。これらの企業が修理サービスを7年間提供するかはわかりません。
価格は値上げか
Pixel Aシリーズは特に日本で売れ行きが好調で、なかでもPixel 6aとPixel 7aは人気が爆発しています。
人気の理由は高いコストパフォーマンスです。5-6万円ながらハイエンドモデルクラスのデュアルカメラとリフレッシュレート90Hzのなめらかなディスプレイ、顔認証とディスプレイ指紋認証を備え、1ヶ月に1回のセキュリティアップデート(5年保証)、3ヶ月に1回の機能追加アップデート、迅速なOSアップデート(3年保証)を受け取れます。
価格はPixel 6aが53,900円、Pixel 7aが62,700円。いずれも発表時の為替レートに比べると、1ドル20円も安く設定された独自レートが用いられるなど、日本価格はかなり優遇されたものでした。
しかし、Pixel 8シリーズでは、独自レートが見直しされたことによってレートの差額は20ドルから3ドルまで短縮したこともあって3万円もの大幅な値上げが行われました。Pixel 8aでも同じように独自レートが見直しされた場合は大幅に値上げされる可能性があります。
機種名 | 販売価格 | レート |
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Pixel 8a |
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Pixel 8 |
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Pixel 7a |
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Pixel 7 |
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Pixel 6a |
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Pixel 8aとPixel 7aの比較
Pixel 8a | Pixel 7a | |
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デザイン | ||
大きさ |
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重さ | ?? g | 193.5 g |
ディスプレイ |
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メインカメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップ |
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メモリ | 8GB | 8GB |
電池持ち |
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ワイヤレス充電 |
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生体認証 |
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センサー |
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アップデート保証 |
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