
4月10日から順次発売される「Google Pixel 9a」に、冷却システムとしてベイパーチャンバーが搭載されることが明らかになりました。
ベイパーチャンバーは、スマートフォン内部の熱を効率よく逃し、ゲームアプリのように高い負荷が長時間続く場面でも、パフォーマンスを安定して維持するためのパーツです。
このパーツは、昨年発売されたGoogle Pixel 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Foldに初めて採用されましたが、手ごろな価格のミッドレンジモデルにも搭載されることがわかりました。
おなじみのPBKreviewsがPixel 9aの分解動画を公開しました。
背面のカバーを外し、プラスチック製のマザーボードカバーを取り除くと、Google Pixel史上最大となる5,100mAh/19.69Whのバッテリーが姿を現します。電圧は3.90Vです。
Pixel 9aには、バッテリーの劣化を抑えるための新機能「バッテリーの健全性アシスタント」が導入される予定です。これは、200回から1000回の充電サイクルにかけて段階的に最大電圧を調整することで、劣化ではなく仕様として容量や充電速度が緩やかに低下させていくものです。
この機能はオフにすることはできません。
バッテリーを取り外すと、その下には絶縁・断熱シートに覆われたベイパーチャンバーが確認できます。
一方で、上位モデルのPixel 9にはベイパーチャンバーは搭載されておらず、放熱用にグラファイトシートのみが使用されています。このため、Pixel 9aの方が広範囲に効率よく熱を逃す設計になっています。
本来であれば、放熱効率に優れたベイパーチャンバーは上位モデルにこそ採用されるのが一般的ですが、Pixel 9aにはシリーズ最大のバッテリーが搭載されており、長時間使用や充電時の発熱対策として、より高度な冷覚システムが必要と判断されたのかもしれません。
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