いつから？WWDC2023を見る方法。新型Macなど新製品の発表予想まとめ

Yusuke Sakakura公開日：2023/06/04 12:05

日本時間6月6日（火）午前2時からAppleの過去最大規模と告知されている「WWDC2023」がスタートします。

世界中が注目する基調講演は、今年後半にAppleプラットフォームに登場するエキサイティングなアップデートの初披露から始まると案内されており、例年どおり今年秋に配信されるiOS 17・iPadOS 17・macOS 14・watchOS 10・tvOS 17といった次期OSが先行発表されます。

今年は春のスペシャルイベントが開催されなかったことで多数のハードウェアも発表される可能性が高いようです。新型Macに加えて、Apple初となるAR/VRデバイスの「Reality Pro」は大きな注目を集めるでしょう。

この記事では、WWDC2023の基調講演を見る方法や発表される製品・サービスの予想をまとめています。

目次

• WWDC2023はいつから？
• WWDC2023を見る方法まとめ
• • Apple公式サイトで見る
  • Apple TVで見る
  • YouTubeで見る
• WWDC2023の発表予想まとめ
• • 今年最大の注目。AR/VRデバイス「Reality Pro」
  • M2 Max/Ultra搭載の「Mac Studio」
  • シリーズ最大の15インチ「MacBook Air」
  • iOS 17・iPadOS 17
  • watchOS 10

WWDC2023はいつから？

WWDCは年に一度開催される主に開発者を対象にしたビッグイベントで、iOS 17など秋以降に配信される最新のソフトウェアにおいて追加される新機能や新サービスが披露されます。

新しいバージョンのOSで動作するアプリの開発やテストなど、新機能追加に向けた準備が必要な開発者にとってはもちろん、一般ユーザーにとっても新機能にいち早く触れられる楽しいイベントです。

WWDC2023は日本時間6月6日から10日まで開催され、Appleプラットフォーム全体にわたる新しいツール、テクノロジー、進化についてより深く掘り下げてアプリのレベルを次に引き上げる方法を学べる「Platforms State of the Union」も実施され、最新のツールとテクノロジーをまとめて紹介し、次世代のアプリやゲームを作成する方法が学べる175の詳細なビデオセッションが用意されています。

iOS 17などの発表が見込まれる再注目の“Apple基調講演”は、日本時間6月6日（火）午前2時から午前4時まで開催されます。

基調講演の模様はApple公式サイトやApple Developerアプリケーション、Apple TVアプリ、YouTubeで配信され、基調講演終了後にアーカイブが公開されます。

WWDC2023を見る方法まとめ

WWDC2023を視聴するためにいくつかの方法が用意されています。いつもどおりであれば、Apple公式サイトおよびApple TVで視聴すると、日本語字幕が楽しめます。

Apple公式サイトで見る

Apple公式サイトでWWDC2023を視聴するには、iPhoneやiPad、Macなどの対応デバイスから配信ページにアクセスするだけ。開始時刻が近づくと再生ボタンが表示されて基調講演を視聴できます。

Apple公式サイトの映像は日本語の字幕つき。英語がわからなくてもイベントを楽しめます。日本語の字幕を表示するにはiPhoneの画面をタップして字幕アイコンをタップ後、日本語を選択するだけです。

ピクチャ・イン・ピクチャを使えば、小窓でWWDC2023の映像を見ながら、感想やメモをTwitterなどソーシャルメディアに投稿できるので便利です。ピクチャ・イン・ピクチャの使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。

推奨される視聴環境はiOS 12以降にアップデートしたiPhone／iPad／iPod touchのSafari、macOS Mojave 10.14以降にアップデートしたMacのSafari、Windows 10のMicrosoft Edgeとなるでしょう。ChromeやFirefoxなど他のプラットフォームでも視聴可能です（MSE, H.264, AACが必要）

Apple TVで見る

Appleのストリーミングデバイス「Apple TV」やAmazonの「Fire TV Stick」で利用できるApple TVアプリを使えば、イベントの映像をテレビの大画面で楽しめます。

Apple TVでは、App Storeで公開されているAppleイベントアプリから視聴可能。イベントの開始時間が近づくと、WWDC2023のサムネイルが出てくるのでリモコンで選択後、イベントを視聴しましょう。

Fire TVでは、アプリストアで公開されているApple TVアプリから視聴できます。

YouTubeで見る

YouTubeでもオンラインイベントの様子が配信されます。最も視聴者数が多くなるかもしれません。リマインダーを登録すれば、配信直前に通知が届くため見逃すことなくオンラインイベントが楽しめます。

なお、日本語字幕付きで楽しみたいのであればApple公式サイトまたはApple TV、Apple TVアプリで視聴するのがおすすめです。

WWDC2023の発表予想まとめ

WWDCは開発者向けのイベントのため、iOS・iPadOS・watchOS・macOS・tvOS・Appleが提供する各種アプリとサービスなど、ソフトウェアの話題が中心になります。

あくまでも秋の正式公開より前に、開発者にアップデート内容や要件を明らかにすることで、スムーズな新機能の提供を促したり、開発者のアイデアを実現するための支援を行うことが目的ですが、最新のハードウェアが発表されることがあります。

今年はハードウェアに多くの時間が割かれることになりそうです。最大の注目はApple初のAR/VRデバイス「Reality Pro」の登場です。将来的にはiPhoneに置き換わる存在になるかもしれません。

ここではWWDC2023で発表が予想されるものをまとめておきます。

今年最大の注目。AR/VRデバイス「Reality Pro」

最も大きな注目を集めるハードウェアはApple初のAR/VRデバイス「Reality Pro」になるでしょう。Appleは2019年発売を目標にしていたようですが、さまざまな理由で延期になり、ようやくお披露目されることになりそうです。

Reality Proは、顔の約半分を覆うスコープにApple Watchのバンドのような柔らかい素材のヘッドバンドを備えたデザインを採用し、4Kマイクロ有機ELを2枚、M2チップを搭載するなど最高級の仕様になるようです。

OSは専用のxrOSを搭載することでiPhoneなどを必要とせずスタンドアロンで動作し、Apple Watchに搭載されているデジタルクラウンを備えることでAR空間とVR空間を簡単に行き来して、視線や手の動きによってSafariや写真、メールなど多くの標準アプリを操作できます。

また、Macの外部ディスプレイ機能も備えるため、自宅でも外出先でも場所を選ばず広大なVR空間で作業できるようです。

価格は3,000ドル、40万円前後と報じられています。競合製品のVRヘッドセット「Meta Quest Pro」が226,800円のため価格設定は約2倍です。多くの人が注目するものの、手にするのは一部に限定されるでしょう。

なお、Appleは性能の劣る廉価版のAR/VRデバイスを2024年または2025年に発売するとも報じられています。

• | いつ発売？Apple VR/ARデバイス「Reality Pro」の噂まとめ：何ができる？価格やデザインも

M2 Max/Ultra搭載の「Mac Studio」

昨年、登場したMac Studioの最新モデルが登場します。

Appleが2つのMac Studioをテストしていることが確認されており、1つは今年発売されたMacBook Proの上位モデルに搭載されたM2 Maxチップを備え、もう1つは未発表のM2 Ultraを搭載するようです。

M2 Maxが12コアのCPUと30コアのGPUで構成され、最大96GBのメモリに対応するのに対して、M2 Ultraは24コアのCPU、60コア/最大76コアのGPU、最大192GBのメモリといった倍強化されたチップになるようです。

シリーズ最大の15インチ「MacBook Air」

MacBook Airシリーズ史上最大の15インチディスプレイを搭載した新型MacBook AirもWWDC2023で登場するようです。

ただし、チップは昨年発売されたM2のままでデザインも変わらないため、まったく新しいモデルというよりも現行モデルに巨大なスクリーンを選択肢を追加する考えのようです。

iOS 17・iPadOS 17

ソフトウェアではxrOSに次いで注目を集めるiOS 17。

今年は開発リソースをReality Proに注ぐことから、iOS 15のホーム画面の刷新、iOS 16のロック画面の刷新といったインパクトのある新機能の追加が期待できないマイナーアップデートになるようです。

それでもAppleはiPhoneユーザーが望んでいた機能を実現することで、満足度を高めるようです。現在追加が予想されている機能は以下のとおり。

なお、iOS 17の対応機種からiPhone XとiPhone 8が外れ、iPadOS 17の対応機種から初代iPad Proと第5世代のiPadが外れると報じられています。

watchOS 10

秋発売が予想される新型Apple Watchがマイナーアップデートに留まる一方で、watchOS 10はビッグアップデートになるようです。

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