新型コロナウイルス感染拡大に伴うリモートワークの需要増からAppleのiPadシリーズが収益を伸ばしている。2020年10月〜12月の売上高が前年比41%増を記録した。
今後も高い需要が見込めるなかでAppleは積極的にiPadシリーズをアップデートしていくようだ。今年中に最大4機種の新型iPadが登場し、来年にはiPad Airにもビッグアップデートがやってくるかもしれない。
新型iPad Proは来月中に量産開始か
アナリストMing-Chi KuoのレポートによるとAppleはミニLEDディスプレイを採用した12.9インチの新型iPad Proを4月中旬〜下旬に量産を開始するという。
このレポートは新型iPad Proが早ければ4月に発表され、最も安いiPadとコンパクトなiPad miniの新型モデルについても今年発売の可能性があると報じていたBloombergと一致している。
2022年後半には新型iPad Airのディスプレイが液晶から有機ELに変更され、これを皮切りにローエンド〜ミッドレンジのiPadは有機ELに切り替わっていくとのこと。ただし、iPad Proはコストの高いミニLEDディスプレイの採用を続けるという。
ミニLEDディスプレイは液晶に必要なバックライトを細分化することで液晶では再現が難しい“真っ黒”など色の再現性が向上する技術。画質改善のほかにも消費電力の向上も期待できる。有機ELで発生する焼付きの心配はない。
一方、iPadに搭載される有機ELはiPhoneのように内部で折り曲げられたフレキシブル有機ELではなくフラットな有機ELとなる予定で画素密度も低いことから製造が比較的容易とのこと。コスト面でも優れることからPro以外のモデルに採用されるようだ。
KuoによればミニLEDディスプレイはiPadだけでなくMacBookにも採用されるとのこと。2022年にはミニLEDディスプレイの新型MacBook Airが登場するそうだ。
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