Appleが昨年発売したiPhone 14シリーズでは、販売不振を理由にコンパクトモデル“mini”が廃止され、最も画面サイズの大きい6.7インチを割安な価格で購入できるビッグモデル“Plus”が追加されました。
スマートフォンの利用状況として動画の視聴時間やゲームなどのプレイ時間が増えていることを考えれば、大画面モデルに注力するのは自然なことです。
iPhone 13 miniからバトンを渡されたiPhone 14 PlusもAppleの予想を下回っていると報じられていますが、それでもコンパクトモデルよりは売れているようです。
Display Supply Chain Consultantのアナリストが発表した調査によると、2022年6月から2023年4月までの期間においてiPhone 14シリーズのパネル出荷台数がiPhone 13シリーズに比べて2%増加したとのこと。
機種ごとの出荷台数シェアでは、36%でiPhone 14 Pro Maxがトップ。28%のiPhone 14 Pro、25%のiPhone 14、11%のiPhone 14 Plusと続いています。
シリーズで1機種だけ発売時期が遅れた影響もあり、iPhone 14 Plusは他の機種に大差をつけられているものの、前年同期比ではiPhone 13 miniのシェアを59%向上させたことから、ビッグモデルへのシフトは一定の成功を収めたと評価できます。
今年秋に発売される新型iPhoneでもiPhone 15 Plusは存在する可能性がかなり高いようです。
根強いコンパクトモデルの需要は4.7インチのディスプレイを備えたiPhone SEが受け止めます。
ただし、Appleが2024年に用意している第4世代のiPhone SEでは、iPhone XRをベースにしたデザインを採用し、指紋認証Touch ID内蔵のホームボタンを廃止して顔認証Face IDに移行。ディスプレイは液晶から有機ELにアップグレードし、4.7インチから6.1インチに大型化すると報じられています。
コンパクトなiPhoneの寿命はあとわずかになるかもしれません。
コメントを残す