Nothingが2024年の最新スマートフォン「Nothing Phone (2a)」を発表しました。
Nothing Phoneシリーズの特徴はそのままに価格を大幅に抑えたPhone (2a)に買い換えるべきなのか迷っている人も多いはず。
この記事では、「Nothing Phone (2a)」と「Nothing Phone (1)」の違いを比較してまとめています。ぜひ買い替えの参考にしてください。
目次
Nothing Phone (2a)とPhone (1)の違いを比較
Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (1) | |
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デザイン | ||
価格と容量 |
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素材 |
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サイズ |
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重さ | 190g | 193.5 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット |
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メモリ | 8GB/12GB | 8GB/12GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6 | Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
FeliCa | ◯ | X |
防水・防じん | IP54 | IP53 |
USB | USB-C | USB-C |
セキュリティ |
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センサー |
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位置情報 |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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デザイン
どちらも透明な背面パネルにLEDを内蔵したGlyphインターフェースが最大の特長です。
2機種のデザインは大きく異なっていて、Nothing Phone (2a)は、上部中央に2つのカメラレンズを横に並べて、周りをまるで囲うように3つのGlyphのセグメントを配置。
Nothing Phone (1)は左上に2つのレンズを縦に並べて、カメラ周りと背面の中央を含む5つのセグメントを配置することで端末全体が発光します。
背面の素材は強化ガラスのGorilla Glass 5を採用するPhone (1)に対して、Phone (2a)はポリカーボネートを使用しています。海外の先行レビューでは指紋が目立つとレポートされています。
カラーはPhone (1)がホワイトとブラックの2色。Phone (2a)はブラックと、完全な透明ではない乳白色のポリカーボネートを使用したミルクの2色から選べます。
Glyphインターフェース
背面が光るGlyphインターフェースは、通知が来たときに光るだけではなく、タイマーやカメラ、音楽と連動したり、連絡先やアプリごとにGlyphを設定できる機能に対応しています。
機種別の対応機能は以下のとおりです。
- 共通
- カメラのタイマー:タイマーと連動してGlyphが点灯
- ミュージックの視覚化:音楽と連動してGlyphが点灯
- Essential通知:連絡先やアプリごとにGlyphをカスタム
- カスタムの連絡先:連絡先ごとに着信音とGlyphをカスタム
- Glyphに切り替え:端末を伏せてGlyphのみ通知や着信を通知
- Glyphコンポーザー:音や光の自作機能
- Glyph progress:Uber Eatsなどサードパーティとの連動
- Phone (2a)のみ
- タイマーのカウントダウン:Glyphの光でタイマーの進行状況を確認
- ボリュームインジケーター:音量をGlyphで確認
- Phone (1)のみ??
- Googleアシスタント:GlyphがGoogleアシスタントに連動
- 充電メーター:Glyphで充電状況を確認
ディスプレイ
画面の大きさはPhone (1)が6.55インチ。スクロール時やゲームプレイ時など、映像のなめらかさに関わるリフレッシュレートは最小60Hz/最大120Hzで、必要に応じてレートが調整される省電力仕様です。
Phone (2a)の画面サイズはわずかに大きな6.7インチ。リフレッシュレートは消費電力に優れる最小30Hz/最大120Hzです。
なお、画面周りの黒いフチ(ベゼル)の幅はPhone (1)の2.6mmよりも薄い2.1mmのため、見た目はPhone (2a)の方がスタイリッシュです。
画面の明るさは屋外時1100ニトのPhone (2a)に対して、Phone (1)は500ニトと大きな差があり、直射日光で眩しい屋外ではPhone (2a)の方が画面が見やすく快適です。
カメラ
カメラはどちらも50MPの広角レンズと超広角レンズで構成される2眼仕様。
超広角レンズはどちらも同じセンサーを搭載。広角レンズも絞り値・ピクセル幅・センサーサイズ・光学手ブレ補正など画質に関わる多くの部分が共通していますが、Phone (2a)のイメージセンサーはPhone (1)に比べて50%も多くの光量を保持できることから暗い場所でも明るくクリアな撮影が可能です。
Phone (2a)が明らかに優れているのは、露出の異なる8枚のフレームを1枚に合成する「ウルトラXDR」に対応していること。また、動画機能では動きながら撮影する時に手ブレを抑えられる「アクションモード」にも対応しています。
Phone (2a)のフロントカメラはPhone (2)と同じ32MPのIMX615センサーを搭載。自撮りの画質も向上しています。
性能と省電力
Phone (2a)には、専用カスタムチップ「Dimensity 7200 Pro」が搭載されています。
iPhone 15のA16チップやNothing Phone (2)のSnapdragon 8+ Gen1と同じTSMCの4nmプロセス(第2世代)で製造されたチップは、6nmプロセスのSnapdragon 782GやSamsung製造のSnapdragon 7s Gen2といったSnapdragonの対抗チップよりも優れているとNothingは説明します。
性能を数値化したベンチマークスコア(AnTuTu)は741,999点を記録。616,282点を記録した筆者のPhone (1)を上回っています。Nothingによると省電力性能も16%改善しています。
複数のアプリを使い分けながらスマホを操作する時の動作に影響するメモリは両機種とも8GBと12GBの2種類から選べます。
電池持ちと急速充電
バッテリーの容量はPhone (1)の4,500mAhに対して、Phone (2a)は大容量の5,000mAhを搭載。
NothingによるとPhone (2a)の電池持ちは最大2日間で、連続20時間のYouTube視聴が可能です。
Phone (2a)はPhone (1)の33Wよりも高出力の最大45W急速充電に対応。それぞれ59分、60分でフル充電が可能です。
残念ながらPhone (1)が対応しているワイヤレス充電にPhone (2a)は対応していません。
FeliCaに対応
Nothing Phone (2a)に買い換える最大のメリットは、スマホをタッチするだけで改札を通過して電車に乗降したり、コンビニで買い物ができるFeliCaに対応していることです。
FeliCaに対応しているNothing PhoneはPhone (2a)が初めてで、上位機種のPhone (2)でも利用できません。
おサイフケータイ対応は明言されていませんが、対応は進めているとのことで、発売時または発売から遠くない時期に対応することが予想されます。
対応バンド
Nothing Phone (2a)はSub6の5Gに対応しています。
対応バンドはn1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78で、Phone (1)からn66(国内キャリア未使用)が追加されています。
4Gの対応バンドはBand1/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/39/40/41/42/66で、Phone (1)のBand1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41/66に比べて減ってはいるものの国内キャリアが使用しているバンドに変化はないため、海外で利用しないのであれば支障はありません。
まとめ:Nothing Phone (2a)に買い換える?
おそらくNothing Phone (2a)の“a”は、affordableの略称で手ごろな価格を意味しますが、2年前に発売されたナンバリングモデルのPhone (1)と比較すると、高性能かつ省電力にも優れたチップを搭載します。
ディスプレイは見た目も良い薄型ベゼルで画面サイズも大きく、リフレッシュレート最大120Hzのなめらかな仕様。50MPデュアルカメラはウルトラXDRやアクションモードといったPhone (1)では利用できない機能にも対応しています。
ほかにも大容量バッテリー、Bluetooth 5.3、IP54に対応。そして最大の購入動機になり得るFeliCaも利用できます。
Phone (2a)が明らかに劣るのは背面カバーに強化ガラスではないポリカーボネートを使用していることと、ワイヤレス充電に対応していないこと、最大の特長であるGlyphのセグメント少ないことと機能面で劣る部分があることです。
Phone (2a)に物足りなさを感じるのであれば、30,000円高額なPhone (2)の購入も検討すると良いかもしれません。Phone (2a)とPhone (2)の比較はこちらの記事で詳しくまとめています。
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