シリーズ初のディスプレイ指紋認証を搭載したPixel 6|6 Proですが、発売から数ヶ月が経過し、何度か改善アップデートが提供された今も指紋認証に対する評価は様々です。
マスクを着用したままでもスムーズに画面ロックを解除できることや背面から前面にセンサーが移動したことで、机に置いたままロックを解除してそのまま操作できることが評価されつつも、保護シートや屋外での利用では正しく認識しないことがあるなど、一般的な超音波式ではなく光学式のセンサーを採用したこともあって、動作が不安定との声がよく聞かれます。
Googleもこういった声を予期していたのか、Androidの解析結果から顔認証も合わせて開発を進めていたことが明らかになっています。結局、発売直前になって見送られたものの、いまだに開発は継続しているようです。
不安定なディスプレイ指紋認証の補助機能として期待
デベロッパーFreak07の最新レポートによると、配信されたばかりのAndroid 12 QRP3 Beta 1.1ドにて、PowerHALの構成ファイルに顔認証に関する新たな変更が確認されたとのこと。つまり、Googleは顔認証の開発をまだ継続しているようです。
Freak07は昨年11月に、Pixel 6シリーズに搭載されたGoogle独自のチップセットTensorのコードから顔認証に関するコード変更を発見していた人物。Google内部では、顔認証を「Tuscany」(トスカーナ)と呼んでいて、電池持ちの改善に動いていたとも報告していました。
顔認証に関するコードは当時ベータ版だったAndroid 12Lからも発見されていましたが、Pixel 6 Pro向けのコンポーネントのみ変更があったことから、Pixel 6には搭載されない可能性があります。
顔認証が追加されれば、動作に不安のあるディスプレイ指紋認証を補助する機能として役立つはず。
なお、Pixelスマートフォンとして唯一、顔認証に対応したPixel 4シリーズはSoliレーダーチップを搭載していましたが、Pixel 6シリーズには存在しないことから、フロントカメラや高度な機械学習を使用できるGoogle Tensorによる2Dの顔認証になることが予想されます。
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