昨年、Pixel 6シリーズにプリインストールされたアプリからPixel関連の新しいコードネーム“Cloudripper”と第2世代Google Tensorのモデル番号“GS201”が発見されていました。
これらの情報はただ発見されたという事実だけでそれ以上の意味合いはありませんでした。しかし、Android 13 デベロッパープレビューがリリースされたことによって、もう少し具体的な情報が得られたと9to5Googleが報告しています。
Samsung製モデムのPixel 6シリーズは圏外問題が発生
過去に何度もOSを解析した結果から未発売のPixelデバイスに関する確度の高い情報を伝えているCstark27によると、第2世代Google TensorとされるGS201チップには、モデル番号g5300bのSamsung製モデムが搭載されるとのこと。
昨年発売されたPixel 6シリーズに搭載されたモデムのモデル番号はg5123bで、正式名称が「Exynos Modem 5123」であったことから、Pixel 7シリーズに搭載されるモデムは「Exynos Modem 5300」と予想されます。
これはあまり歓迎するべきものではありません。
Qualcommのモデムを搭載するPixel 5以前のスマートフォンにおいて大きな不具合が頻発することはありませんでしたが、Samsung製のモデムに変わったPixel 6シリーズでは、突然圏外になる不具合が複数のユーザーから報告されるなど不安定でストレスの溜まる品質です。圏外問題の原因は特定されていないものの、新モデムでは致命的な不具合のないことを願うばかりです。
今回、新たに「Exynos Modem 5300」と紐づくデバイスのコードネームとして「Cheetah」(チーター)と「Panther」(パンサー)も発見されたようです。
9to5Googleによれば、これらのコードネームは今年秋ごろに発売される「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」と関連していることが明らかになっていて、ベースボードとされる“Cloudripper”と同じモデムを搭載していることから、Pixel 7|7 Proには第2世代のGoogle Tensor“GS201”チップの搭載が確実視されると伝えています。
コードネームはもう1つ「Ravenclaw」が発見されたとのこと。
昨年は、Pixel 5のボディにGoogle Tensorを搭載した開発用デバイスを使って様々な検証を行っていたことから、今回見つかったRavenclawについてもPixel 6 Proに第2世代のGoogle Tensorを搭載した開発用デバイスのようです。
Pixel 5のボディにGoogle Tensorを搭載した開発用デバイスのコードネームは、Pixel 5の「redfin」と初代Google Tensor GS101の「Whitechapel」といった2つのコードネームを組み合わせた「Whitefin」でした。「Ravenclaw」についても同じようにPixel 6 Proのコードネーム「Raven」とGS201のコードネーム「claw」を結合したコードネームになっているようです。
ちなみに、Pixelシリーズのコードネームは伝統的に魚など魚類の名前に関連していましたが、Pixel 6シリーズ以降は「Pixel 6a」や「Pixel Notepad」といった未発表の製品も含めて鳥類の名前に変更され、Pixel 7シリーズはさらにネコ科に変わるようです。
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