Pixel 6シリーズの売れ行きがシリーズ最速とアピールした数分後に、「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」を今年秋に発売すると発表したGoogle
自ら買い控えを引き起こし、売れ行きを減速させるような発表の意味はよくわかりません。いずれにしても次世代のPixelスマートフォンが数ヶ月後に発売されます。
Googleの早すぎる発表によって、Pixel 7シリーズはメタル素材で覆われたカメラユニットを備えたボディと、次世代のチップセットGoogle Tensorを搭載することがわかっていますが、ディスプレイに関しては小幅なアップデートになるようです。
電池持ちを改善できる解像度の変更機能が追加?
昨年発売されたPixel 6シリーズでは、映像がなめらかに表示されるリフレッシュレートが最大90Hzから最大120Hzにアップし、Pixel 6 Proにはシリーズ初のカーブエッジディスプレイが採用されました。
Pixel 7シリーズでどういった改善が行われるのか、9to5GoogleがAndroidのソースコード管理プロジェクトAOSPから発見したPixel 7シリーズのディスプレイドライバーから詳細な情報を伝えています。
なお、新たに追加されたディスプレイドライバーには、Pixel 7のコードネーム「Cheetah」とPixel 7 Proのコードネーム「Panther」の頭文字に由来するC10とP10のタグ付けがされているとのこと。
Pixel 7のディスプレイは、最大90Hzのリフレッシュレートで解像度は1,080×2,400ピクセルで、Pixel 7 Proは、最大120Hzのリフレッシュレートで解像度が1,440×3,120ピクセルであることが判明。これらの性能はPixel 6シリーズと同じです。
性能だけではなく、両機種ともに前世代と同じサムスンのパネル(S6E3FC3とS6E3HC3)を使用していることもわかりました。
わずかな変化としてPixel 7の画面サイズが1mm横幅が小さく、2mm縦が短くなるとのこと。これは6.4インチから6.2インチにサイズダウンする噂を裏付けるものです。Pixel 7 Proについては、Galaxyスマートフォンの一部機種に搭載されている解像度の変更機能に対応するようです。
According to display drivers believed to be for the Pixel 7 Pro, there'll be a native 1080p mode exposed.
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) May 27, 2022
Android 13 very not coincidentally has a new setting page for resolution switching, which is very likely in preparation for this: https://t.co/xOniMEkL52 https://t.co/62tzoYeTOn pic.twitter.com/5Dpirr3V7d
スマートフォンのなかで最もバッテリーを消費するのがディスプレイで、解像度は高ければ高いほど電力消費量が大幅にアップするため、Galaxy S22 Ultraなどの高精細ディスプレイを搭載したスマートフォンでは、設定画面から解像度をあえて落として電池持ちを改善できる機能が搭載されています。
なお、ディスプレイのパネルはS6E3HC3の改良版とされるS6E3HC4も見つかっていることから、Pixel 7 Proについては、さらなる改良の可能性も残されているとのこと。
最も改善しなければいけないディスプレイ指紋認証に関する情報は見つかっていません。Pixel 6aについては、Googleが指紋認証センサーの変更を行ったことを明かしており、改善される可能性があります。
ディスプレイパネルの再利用に加えて、Android Policeはカメラも再利用される可能性があると報じています。GoogleはPixel 3から同じセンサー、同じ12.2MPレンズを使用し続けていたので、3年間使い回しても驚きではありません。
次世代のGoogle Tensorの搭載が予告されているので、高度な機械学習を活用した新しいカメラ機能とコンピュテーショナルフォトグラフィによる画質改善には期待できますが、ボディ、ディスプレイ、カメラといった機能がマイナーアップデートになるのであれば、Pixel 7シリーズは、かつてのiPhoneのSアップデートに該当するモデルになりそうです。
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