世界中のユーザーが待ち望んでいたGoogleのスマートウォッチ「Pixel Watch」がついに発表されました。今年秋にPixel 7シリーズと共に発売されます。
大胆な丸型のドーム形状のデザインやステンレス素材のボディなど、ユーザーの期待に応える見た目で既に高く評価されています。
一方、発売が数ヶ月先ということもあって性能などの詳細なスペックは今後明らかにされる予定ですが、プロセッサは4年前の型落ち品が搭載される可能性があるようです。
初代Galaxy Watchと同じチップに
9to5Googleが得た情報によると、Pixel Watchに搭載されるチップセットは、2018年8月に出荷されたExynos 9110になる可能性が高いとのこと。
Google I/Oの発表では、Pixel 7シリーズおよびPixelタブレットにGoogle Tensorが搭載されると明かされた一方、Pixel Watchのチップセットについては言及されなかったので、スマートウォッチに最適化されたGoogle Tensor for Wear OSが採用されないことはわかっていました。
事前に予想されていたのは、Galaxy Watch4のExynos W920だったので、Exynos 9110の搭載が事実であれば逆の意味でサプライズ。同チップセットはGalaxy Watch3|Watch|Active2|Activeといった旧モデルに採用された型落ち品です。
SamsungはExynos W920発表の際に、Exynos 9110に比べてCPU性能が約20%向上し、グラフィック性能は10倍とアピールしていました。処理能力に不安があるのはもちろん、5nmプロセスのExynos W920に対して、Exynos 9110は10nmプロセスなので省電力性能が気になるところ。
なお、Pixel Watchのバッテリー容量は247mAhのGalaxy Watch4(40mm)や284mAhのApple Watch Series 7(41mm)よりも大容量の300mAhと噂されています。
旧型のチップセットを採用する理由については、Pixel Watchのプロジェクトがスタートしてから発売までに時間がかかり、その間にチップセットの開発が進んだこととレポートされています。当然ながら開発途中でチップセットを最新のものに切り替えれば、さらに発売時期が遅れることになります。
いずれにしても初代モデルなので、レポートのまったくない発売日に購入するのはリスキーで、安定性の高さではなくPixel Watchのコンセプトを楽しむために購入した方が良いかも知れません。